太宰ゆかりの地 「津軽」を歩く
- 日数
- 1泊2日
- 主な交通手段
- 車
- シーズン
- 通年
「斜陽」をはじめ多くの作品を残した太宰治のゆかりの地を巡るコースです。
芦野公園
満開の桜のトンネルをローカル鉄道が走り抜ける
作家・太宰治がよく遊んだ場所として知られている「芦野公園」は、「日本のさくら名所100選」にも選ばれており、約80万平方メートルの広大な園地には、春になると約1500本の桜が咲き誇ります。とくに桜は津軽半島でも屈指と言われ、毎年4月29日から5月7日に行われる桜まつりはたくさんの人で賑わいます。
一番の見どころは桜のトンネルをローカル鉄道が走るところ。公園内に津軽鉄道が走り、昔ながらの小さな駅舎やのどかな風景が、訪れる人々を一段と楽しませてくれます。満開の桜の中、津軽鉄道「走れメロス号」が走り抜ける様は、絵になると評判です。
園内には、児童動物園やオートキャンプ場などもあり、地域の人々の行楽地として親しまれています。
喫茶店「駅舎」(昼食)
小説「津軽」にも登場する赤い屋根の「駅舎」
「金木町長が東京からの帰り上野で芦野公園の切符を求め、(略)駅員に三十分も調べさせ、とうとう芦野公園の切符をせしめた・・・」(小説「津軽」より)太宰治の小説「津軽」にも登場する情緒あふれる駅舎です。現在は喫茶店「駅舎」となっています。実際に芦野公園駅としてつかわれていたため、店内には裸電球や電話、プラットホームに続く階段など当時の面影が沢山残っています。2014年12月に国登録有形文化財に登録されました。
太宰治疎開の家(旧津島家新座敷)
戦禍を逃れ身を寄せた新座敷 太宰が過ごした時間を共に。
太宰治記念館「斜陽館」
文豪太宰治氏の生家 建築としても見ごたえあり
「斜陽」をはじめ、多くの名作を残した文豪「太宰治」。その父親で大地主だった津島源右衛門が明治40年(1907年)に建てたものが現在の太宰治記念館「斜陽館」となっています。
蔵を利用した資料展示室には、太宰が生前着用していたマントや執筆用具、直筆原稿、書簡などのほか、初版本や外国語の翻訳本などの貴重な資料があり、全国から多くのファンが集まります。
約680坪(約2200平方メートル)もの広大な敷地に、米蔵にいたるまで青森ヒバ(ヒノキ)を使って建てられているの豪邸は、東北豪商の館としても見ごたえがあります。明治時代に建てられた貴重な木造建築であり、近代和風住宅の代表例として2004年に国の重要文化財に指定されています。
雲祥寺
太宰の宿 ふかうら文学館
円覚寺
千畳敷海岸
広大な岩棚に映える夕陽の名所
その昔、殿様が千畳の畳を敷き酒宴を催したといわれる岩棚が広大に続く「千畳敷海岸」。恵比寿岩、かぶと岩などと名づけられた奇岩が海岸線に続く様は圧巻です。他の星に降り立ったかのような不思議な気持ちにさせられる光景です。夕暮れ時には夕陽をバックにした独特な形の岩がシルエットに。夕陽の名所としても名高く、「日本の夕陽百選」にも選ばれています。
「日本の水浴場55選」にも選ばれており、夏場は海水浴とキャンプで大人気のスポット。近くに焼きイカを売っているお店もあり、たくさんのイカがカーテンのように干されたユニークな風景が見られます。
千畳敷海岸は五能線の快速「リゾートしらかみ」の千畳敷駅から道路を渡ってすぐのところにあります。ここは駅舎も壁もない無人駅。観光客が散策できるよう15分ほど停車してくれる電車もあるので、時刻表を要チェック!
海の駅わんど(昼食)
1階では、新鮮な農産物や果物、お土産などが販売され、新鮮な海鮮丼が食べられる食堂や白神山地の水で淹れたコーヒーが味わえるお店、無料休憩所も併設されています。
2階には、鯵ヶ沢相撲館~舞の海ふるさと桟敷~があり、鰺ヶ沢町出身の元小結・舞の海や元関脇・綾川など、大相撲の歴史がよくわかるパネルやビデオの放映、化粧回しや貴重なトロフィーなどが展示されています。