青森アート満喫コース
- 日数
- 1泊2日
- 主な交通手段
- 車
- シーズン
- 通年
青森県にある5つの美術館のうち、青森県立美術館、青森国際芸術センター、十和田市現代美術館、八戸市美術館の4カ所を巡るコース。
近くの観光スポットにも立ち寄りながら、青森アートを満喫しよう!
青森県立美術館
アート好き必見。青森の芸術風土の発信地
広大で見晴らしの良い土地に、真っ白な外壁の凸凹な建築がそびえ立ちます。現代的で繊細なデザインの青森県立美術館は、隣にある縄文時代の集落跡「三内丸山遺跡」の発掘現場から着想を得て設計されました。発掘現場の壕のように、地面が幾何学的に切り込まれ、縄文とモダンが融合したユニークな空間です。入口には青く光る木をたくさん並べたシンボルマークで“青森”を表現。細部にまで意匠が凝らされており、建築美だけでも見ごたえ。
青森県出身にして世界的に有名な画家、彫刻家・奈良美智氏の作品、高さ8.5mの巨大な「あおもり犬」が有名です。見上げると八角形の空が広がる「八角堂」という空間に、穏やかな表情のまっしろな犬が佇んでいます。
また、巨匠・シャガールの描いたバレエ「アレコ」の舞台背景画も見どころのひとつ。四層吹き抜けの大空間に全4作品から成るバレエ「アレコ」の舞台背景画中、第1幕、第2幕、第4幕が収集されています。約9m×15mの巨大絵画は、サイズだけでも見るものを圧倒します。
館内には「4匹の猫」という可愛いカフェがあり、絵本仕立てのメニューなど美術館ならではの演出も。明るい空間で、青森県産の食材にこだわったランチやデザートをいただけます。
ミュージアムショップでおしゃれなおみやげを探すのも楽しみ。独立したエントランスを持っているので、館内に入らなくても直接出入り可能です。
国際芸術センター青森
国際芸術センター青森は、次代を担う新たな芸術環境の場として、さまざまな芸術創作や鑑賞の機会を提供するとともに、芸術作品の作り手であるアーティストと市民との多様な交流を図りながら、青森市独自の新しい芸術文化を作り上げることを目的としています。
青森市の豊かな自然環境の中で、「芸術と自然」をテーマに「国際性」・「地域特性」のある優れた芸術文化の創作・発信の拠点として、さまざまな事業が展開されています。
十和田市現代美術館
まちなかにアートが点在 通り全体がひとつの美術館
「Arts Towada」は十和田市現代美術館がある「官庁街通り」という屋外空間を舞台に、通り全体をひとつの美術館に見立て、多様なアート作品を展開するというコンセプトのプロジェクト。市のシンボルロードである官庁街通りのそこここに、心を楽しませてくれるパブリックアートやストリートファニチャーが点在しています。ベンチとして使える彫刻作品など、日常の中にアートが溶け込むのが「Arts Towada」の面白さです。
このアートプロジェクトの一環である美術館では、展示スペースに大きなガラスの開口があり、アート作品がまちに対して展示されているかのような開放的な構成となっています。作品は、美術館の展示室の中だけでなく、中庭、屋上、階段室など、敷地内の様々な場所に配されています。
十和田市現代美術館では草間彌生やロン・ミュエクなど、世界で活躍するアーティストの作品を常設展示。美術館の向かいにあるアート広場でものんびりと作品を鑑賞することができます。撮影できる常設作品も多いので、直接じっくりと鑑賞するだけでなく、写真を通して鑑賞してみると、新たな楽しみ方ができそうです。
ご当地グルメ「十和田バラ焼き」(十和田市中心街で昼食)
八戸市美術館
人とまちを巻き込み、みんなで作る美術館
八戸市美術館は「種を蒔き、人を育み、100年後の八戸を創造する美術館~出会いと学びのアートファーム~」をテーマに、2021年11月3日、新たに生まれ変わりました。今後、美術館の枠を越え、八戸のまちにはみ出していくような取り組みが行われていく予定です。
エントランスから広がる巨大な空間「ジャイアントルーム」が特徴的なこの建築は、西澤徹夫建築事務所・タカバンスタジオ設計共同体によって設計されました。美術館のようで、美術館じゃない?
行くたびに新たな発見がありそうな、自由な発想がたくさん詰まった施設です。