雪と湯けむりに癒される、青森の冬温泉ガイド
泉質も風情もよりどりみどりの温泉でぬくもる冬

海と山に囲まれた自然豊かな青森県。
辺り一面が真っ白な雪で覆われる冬に、楽しみたいのが温泉です。
温泉地は県内全域で124ヶ所(※1)、温泉の湧出量が毎分14万2255リットル(※2)と、温泉大国の青森県。
海を望む絶景露天が楽しめる場所から、雪深い山の名湯、情緒あふれる温泉街まで。冬だからこそ出合える「青森の湯」をジャンル別に14軒ご紹介します。
※1、2 令和6年3月調査
海辺の絶景に癒される温泉
荒波の音を聞きながら、冬の日本海や津軽海峡を眺めながら、時間が許す限り、のんびりとお湯に浸かりましょう。
海辺の絶景に、心も体もゆったりとほぐれるはず。
体の芯から温まる「黄金崎不老ふ死温泉(深浦町)」
波打ち際にある、源泉掛け流しの温泉。
鉄分と塩分が豊富に含まれる茶褐色の湯は湯冷めしにくく、人が浸かっている部分が見えないほど濃い茶褐色です。
「不老ふ死温泉」という名は、「ここで養生すれば、老いたり弱ったりしない」という言い伝えから。
おすすめの絶景タイムは、太陽が地平線に沈む夕方。海全体が黄金色に染まり、一度見たら忘れられない風景になるはずです。
地中に閉じ込められた太古の恵み「鯵ヶ沢温泉(鯵ヶ沢町)」
鯵ヶ沢温泉の特徴は、なんといっても「化石海水」。
約30万年前に地中に閉じ込められた海水が、時を経て湧き出してきました。
「化石海水」を含んだ温泉は塩分濃度が高く、肌触りはやわらか。
保温と保湿に優れていて、入った後は「肌がスベスベになる、湯冷めもしにくい」と評判です。
絶景自慢の天然温泉「竜飛崎温泉(外ヶ浜町)」
津軽半島の最北端に位置する「ホテル竜飛」で楽しめる温泉。
高台に位置する同温泉は、眼下に津軽海峡が広がり、天気が良ければ北海道の山並みまで一望できるという絶景が自慢。
夜は海峡を渡る大型船の灯りと波音に耳を傾けながら、心ゆくまで温泉を楽しみましょう。
雪の山あいでととのう名湯
「雪が降っている時こそ、温かい温泉へ」。そう思う人も多いはず。
冬だからこそ行きたくなる、秘湯や名湯をピックアップしてご紹介します。
圧巻のヒバ千人風呂「酸ヶ湯温泉(青森市)」
日本一の降雪量を記録するほどの雪深い地に佇む、歴史ある名湯。
約160畳もの総ヒバ造りの混浴大浴場「千人風呂」には、熱の湯・冷の湯・四分六分の湯・湯滝の4つの源泉がそろっています。
天井高は約5mと開放感抜群で、視界を遮る柱が一本もないダイナミックな造りも特徴的。
酸性硫黄泉の湯は、筋肉痛や疲労回復、冷え性など、さまざまな不調への効果が期待されると言われています。
美肌の湯として人々を癒し続ける「八甲田城ヶ倉温泉(青森市)」
酸ヶ湯温泉から約2kmの場所にある「八甲田城ヶ倉温泉」は、無色透明の単純温泉で美肌の湯として知られています。
優しい温泉で湯あたりしにくく、肌の弱い方にも好まれているとか。
「水風呂」は八甲田の伏流水を使い、キリッとした清涼感とやわらかい肌触りが特徴的。
昭和40年の開湯以降、八甲田を訪れる人たちを癒し続けています。
渓流沿いに静かに湧く秘湯「薬研温泉郷(大畑町)」
下北半島の国定公園内にあり、津軽海峡に繋がる「大畑川」の上流約10kmの渓谷沿いにある「薬研温泉」と、さらに2km上流の「奥薬研温泉」の2つからなる温泉郷です。
どちらも泉質は無色透明な弱アルカリ性。
古くから伝わる「かっぱ伝説」が由来。
奥薬研温泉には無料の「元祖かっぱの湯」と有料の「夫婦かっぱの湯」があり、温泉好きが訪れる秘湯として県外からも多くの人が集まります。
情緒あふれる一軒宿「ランプの宿 青荷温泉」
青荷渓谷にある、風情ある秘湯。
名前の通り各部屋に電灯はなく、静かに灯るランプの灯りだけです。
泉質は単純温泉、無色透明で肌に優しい湯ざわりです。
「健六の湯」「露天風呂」「本館内湯」「滝見の湯」の4つのお風呂を、渓谷のなかで、じっくり味わうことができます。
温泉はもちろん、ランプが灯す宿の雰囲気そのものも、ここでしか味わえない魅力です。
歴史や情緒を感じる湯めぐり
温泉がある土地の雰囲気を知るのも、温泉巡りの楽しみのひとつ。
景色や湯けむりがつくる、趣ある雰囲気の名湯をご紹介します。
古き良き風情が残る湯の郷「大鰐温泉郷(大鰐町)」
800年の歴史を持ち、津軽の奥座敷として親しまれてきた温泉郷。
星野リゾート「界 津軽」も、大鰐温泉郷のひとつ。
無色透明なお湯は肌に優しく保温に優れ、神経痛、リウマチ、冷え性、皮膚病などに効果があると言われています。
全盛期は一流割烹や飲食店などが軒を連ね、芸者や人力車がひっきりなしに往来していたとか。
レトロな街並みに残る、かつての面影を探しにいくのも楽しいかもしれません。
本州最北端、最果ての旅情漂う「下風呂温泉郷(風間浦村)」
津軽海峡に面する温泉郷。夕日が沈む様子や漁火が海を照らす様子など、港ならではの風景を楽しめます。
室町時代から湯治場としても有名で、源泉は「新湯」「大湯」「浜湯」の3つ。
2020年に開館した「下風呂温泉 海峡の湯」はその内2つの源泉の入り比べができます。
地元好みの「熱湯」の洗礼を受けに、訪れてみませんか?
湯上がりの温かさが続く、「アソベの森いわき荘(弘前市)」
岩木山麓に広がる「百沢温泉郷」の湯はミネラルを多く含み、湯冷めしにくい、“熱の湯”として多くの人々に愛されてきました。
その温泉郷にある「アソベの森いわき荘」の大浴場は、青森ヒバを用いた、あたたかみある癒しの空間。
露天風呂は地形を生かし、天然岩を配した野趣あふれる雰囲気が魅力です。
湯に浸かりながら自然の風景も楽しめ、五感すべてが満たされるひとときを過ごせます。
マイナスイオンで癒される「津軽・花詠みの宿 花禅の庄」
「津軽・花詠みの宿 花禅の庄」のお湯は、さっぱりとした湯あたりが特徴です。
温泉に含まれるカルシウムやナトリウムには、保温効果や肌をなめらかにするといった作用があると言われています。
館内はすべて畳敷きで、裸足か足袋で歩くスタイル。
畳の柔らかさと温かみが心地よく、歩くだけでもほっとします。
和の雰囲気に包まれながら、のんびりと滞在を楽しめるのも花禅の庄ならではです。
ここでしか出合えない!個性豊かな温泉
土地ごとの文化や自然が息づく、個性豊かな温泉を集めました。
それぞれの個性を知ったら、思わず足を運びたくなること間違いなしです。
日本一黒い⁉︎「東北温泉(東北町)」
源泉掛け流しの真っ黒いお湯の「東北温泉」。
その正体は植物性モール温泉で、国内のモール温泉の中で「最も色が黒い」と分析評価を受けたことがあるのだとか。
泉質はアルカリ性で、肌の汚れや角質を落とす効果があり、天然保湿成分の「メタケイ酸」を多く含んでいるため、肌に潤いも与える、美人の湯として知られています。
とろとろとした湯ざわりが心地よい温泉です。
女性に人気の美肌の湯「斗南温泉(むつ市)」
むつ市の釜臥山(かまふせやま)を見渡せる、高台にある温泉。
とろみのある泉質は、肌の表面をなめらかに整える効果があり、「美人の湯」として知られています。
ロケーション抜群の露天風呂のほか、電気風呂やフィンランド製ストーブを使ったサウナなどもあり、館内でゆっくり湯めぐりができます。
ゆらゆら浮かぶ、りんごに癒される「南田温泉(平川市)」
広大な津軽平野に佇む、りんごづくしの温泉宿。
名物は、生のりんごが湯面に浮かぶ「りんご風呂」です。
りんごに含まれる保湿・潤い成分のおかげで肌がつるつるになるほか、疲労回復やストレス緩和にも効果が期待できると言われています。
浴室内にふんわりと漂うりんごの香りが心地よく、心までほぐれるような癒しの時間を過ごせます。
色や香り、効能など、個性あふれる青森の温泉を14軒ご紹介しました。
自然や地域の空気を感じたり、泉質の違いをじっくり味わったり。
冬だからこそ入りたくなる魅力がいっぱいの青森の温泉。ぜひ次のお出かけの参考にしてみてください。























