青森の絶景と出会う旅

青森の海、山、湖が織りなす、想像を超えた絶景!!
心揺さぶられる、邂逅の旅へ

青森の絶景と出会う旅

全国の“絶景ファン”の間で、とかく話題にのぼるのが青森県。

人知が及ばない、手つかずの自然が今なお色濃く残る絶景の宝庫です。

まだ見ぬ日本の美しさ、圧倒的なスケールで感動を呼ぶあの光景。

青森でしか出会えない、一期一会の瞬間を!

悠久のときが刻む命のドラマ。「世界自然遺産 白神山地」

ジブリ映画『もののけ姫』の舞台のモデルになった、原生的なブナ林

青森県と秋田県にまたがる世界自然遺産 白神山地。原生的なブナ林が広がる世界最大級の森です。屋久島とともに、ジブリ映画『もののけ姫』の舞台のモデルになったことでも知られています。

紅葉にはまだ少し早い9月初旬。西目屋村の「アクアグリーンビレッジANMON」に車を停め、「世界遺産の径 ブナ林散策道」へと向かいます。白神山地の奥深いブナの林を1時間ほどで散策できる人気の散策道です。

ブナの林に入ると、木漏れ日が降り注ぎ、みずみずしさと躍動感にあふれています。聞こえてくるのは、さわさわとした葉ずれの音と野鳥の声。森の香りを胸いっぱいに吸い込むと、細胞の隅々まで癒されるよう。ブナは、その美しい姿からヨーロッパでは「森の女王」と呼ばれているとか。手でさわると白灰色の幹肌はするりとなめらかで、地衣類や苔類が抽象画のように美しい模様を描き出しています。

今朝方まで降っていた雨水を受け止めたブナの葉先では、水滴が虹色の硝子玉のようにキラキラ。その一滴一滴は土に染みこみ、森の命を育みます。そして、ミネラルたっぷりの水は川から日本海や陸奥湾に注ぎ、新たな命を育むのです。落ち葉が積み重なり厚い腐葉土となったふかふかの地面を歩いていると、ブナの林が「緑のダム」といわれる理由を実感します。

しばらく進むと、朽ちて倒れた老木のあたりに、ぽっかりと光の差し込む空間が。よく見ると、かたわらでブナの赤ちゃんが小さな葉っぱを広げています。悠久のときを超えて、太古から繰り返されてきた命のリレー。大いなる命の環のなかでは、人間もまたその1ピース。白神山地のブナ林は、極上の癒しを与えてくれるとともに、いろいろなことに気づかせてくれます。

まるでブロッコリー!?「津軽峠」から眺める白神山地の大パノラマ!

アクアグリーンビレッジANMONから、津軽峠へと向かいます。ここからの道路は未舗装のため、1日2往復のバスを利用。その土地の公共交通機関を利用するのも旅の醍醐味です。砂利道を走り30分ほどで津軽峠に到着。駐車帯から眺めると、白神山地の大パノラマが広がっています。ブロッコリーのように、もこもことした独特のフォルムはブナの森ならでは。白神岳、向白神岳、太夫峰。1000メートルを超える山々が連なる様子は圧倒的なスケールです。

白神山地の大自然が生んだ奇跡のブルー!“青の小宇宙”に吸い込まれそうな「青池」

次に向かったのは、白神山地のなかでも特に人気の高い「青池」。今回の旅で絶対に訪ねてみたかった絶景スポットです。白神山地の一角にある「十二湖」は、白神山地西部にある33の湖沼群。「十二湖」という名称の湖は存在せず、崩山から眺めると12の湖沼が見えたことから、そう呼ばれるようになったのだといいます。

お土産品の販売や休憩所を備えた深浦町の「森の物産館 キョロロ」に車を停め、ここから10分ほど歩くと青池に到着。近づいてみると、一瞬で目を奪われる神秘的な光景が広がっています。池の水は透き通るようなブルー。木々の間から差し込む光の加減や見る角度によって、さまざまに変化していきます。デッキから池の中をのぞきこむと、水中の木の間を小さな魚が泳いでいます。水深約9メートル。まるで、池のなかにもう一つの世界が広がっているかのよう。まさに“青の小宇宙”です。池の水がなぜこのような色に見えるのかは、いまだに解明されていないのだとか。白神山地の大自然が生んだ奇跡のブルーです。

世界遺産 白神山地

白神山地は、青森県と秋田県にまたがる約130,000ヘクタールに及ぶ広大な山岳地帯の総称で、このうち中心部16,971ヘクタール(青森県側12,627ヘクタール)が1993年12月に鹿児島県屋久島とともに登録されました。登録地域内の散策はハードルが高いものの、周辺には白神山地の神々しい大自然を体感できるさまざまな散策ルートが整備されています。more

いつ訪れても、何度訪れても新たな感動に包まれる「十和田湖」

青森県と秋田県にまたがる十和田湖は、20万年前に始まった火山活動により形成された二重カルデラ湖。そのため、独特の地形による絶景が楽しめるのが魅力です。広大な湖をぐるりと取り囲む外輪山は、かつての火山壁です。湖を見下ろすビューポイントには、いくつもの展望所が設けられています。そのなかでも、標高1011メートルと最も標高が高い御鼻部山展望台に到着しました。展望台から眺めると、十和田湖ブルーと呼ばれる湖を抱くように、御倉・中山の2つの半島が突出し、周囲の木々の緑がすがすがしい印象。初秋の澄んだ空気と湖。思わず深呼吸したくなるさわやかな絶景です。

遊覧船や湖上アクテビティも充実!

十和田湖では、遊覧船クルーズをはじめ、カヌー、モーターボートなどさまざまな湖上アクテビティが楽しめるのも魅力です。さっそく遊覧船に乗って湖上散歩に出かけます。御倉半島と中山半島に囲まれた中湖は、水深327メートルで日本では第3位の深さ。中湖に近づくと湖水の色が深い碧に変わっていきます。御倉半島先端部には、溶岩ドームの一部である、高さ220メートルに及ぶ大岩壁「千丈幕」が広がっています。気の遠くなるような永い歳月をかけてつくられた、十和田湖の魅力が伝わってきます。

小回りの利くカヌーやボートでは、陸路では行くことのできない湖岸に近づいたり、時には水中を泳ぐ魚を眺めることもできます。展望台から、大空をはばたく鳥の目線で十和田湖を見下ろしたり、湖上から水鳥の目線で眺めたり。十和田湖の魅力をさまざまな角度から堪能できます。

天空がぽっかりと空いた十和田湖は、まさに天然のプラネタリウム。湖岸で星空観察をしたり、月のきれいな夜は、月光に照らされた湖を眺めるのもぜいたくな時間の過ごし方。幻想的な朝もやに包まれた朝の十和田湖を眺めながら、早朝散歩も楽しめます。

十和田湖

開放的な大パノラマが広がる雄大な湖・十和田湖。空・新緑・紅葉…周囲の風景を鏡のように映し出す静かな湖面は神秘的な美しさです。 more

青森の新絶景スポット!CMでも大人気の日本一長い三連太鼓橋「鶴の舞橋」

鶴田町の「津軽富士湖」に架かる「鶴の舞橋」は、全長約300メートルの日本一長い木造橋。女優・吉永小百合さんが出演するJR東日本「大人の休日倶楽部」のCMで紹介されて以来、大人気となった青森の新絶景スポットです。

9月はじめの気持ちよく晴れた日。津軽富士見湖を訪ねました。ゆるやかな3つのアーチから成る鶴の舞橋は優美で、まるで岩木山を背景に鶴が羽を広げて舞っているかのよう。周辺の自然環境や景観との調和を保つため、橋脚には樹齢150年以上の青森ヒバ700本を使用しているとか。日本古来の建築技術を駆使してつくられた、伝統美とぬくもりを感じさせてくれる橋です。水鏡のような湖面には、岩木山が映し出されています。

朝日が昇る瞬間は神々しい美しさ!

「ここはね、日中もいいけど、夜景や日の出の情景も素晴らしいんですよ」と、散歩中の地元の方が教えてくれました。 肌をなでる空気のどこかに、まだ甘やかな夏の名残りが感じられる夜闇。鶴の舞橋を訪ねると、橋がライトアップされ漆黒の湖面に映る光がゆらゆら。見上げると空には満天の星が輝き、遠くにそびえる岩木山のシルエットがくっきりと浮かんでいます。昼の顔とはまた違ったロマンチックな雰囲気。星と水の織りなす静謐な時間がゆっくりと流れていきます。

翌朝は早起きして、おめあての光景を見るために車を走らせます。午前5時過ぎ。ゆっくりと朝日が昇ってくると、空の色は刻一刻とドラマティックに変化していきます。オレンジ色に染まった空と、柔らかな曲線を描く橋とのコントラスト。そして、「お山」と呼ばれ、地元の人たちに親しまれてきた信仰の山・岩木山。そのすべてが調和して、神々しささえ感じる瞬間です。水鳥たちが、スーッと橋の下をよぎっていきました。岸辺のすすきを揺らし水面をわたる風に、凛とした秋の気配が漂います。

鶴の舞橋

青森県産の「ひば」を用いて作られた「鶴の舞橋」は全長300mの日本一長い木造の三連太鼓橋。岩木山の雄大な山影を湖面に美しく映す「津軽富士見湖」の両岸を繋ぐ橋です。日本古来の建築技術を駆使し1994年に完成。木のぬくもりと優しいアーチ型で、多くの人々に愛されています。more

つくったのは鬼か神か?奇跡の造形美・下北半島「仏ヶ浦」

下北半島の西岸にある「仏ヶ浦」。国道338号沿いにある「仏ヶ浦展望台」から眺めると、独特の形をした奇岩が連なり、この世のものとは思えない光景が広がっています。
仏ヶ浦は、太古の海底火山によって生まれた緑色凝灰岩群により、その原形ができたと考えられています。海底に堆積した緑色凝灰岩は、長い年月をかけて津軽海峡の荒波や風雪により少しずつ削られ、今のような姿になったといいます。

魅力と魔力の異世界が出現!まるで白昼夢のような光景に圧倒される

国道338号沿いに設けられた駐車場に車を停め、遊歩道を下り仏ヶ浦海岸をめざします。約20分後。鬱蒼とした木々の間から少しずつ視界が開けてきます。すると、目の前の海岸には、まるで白昼夢のような異世界が出現! 巨大オブジェのような岩には、それぞれ名前が付けられています。角度によって如来様の横顔に見える「如来の首」、龍の頭のような「岩龍岩」、二羽の鶏のように見える「双鶏門」、海岸の北約200メートルの場所にある巨大な壁「五百羅漢」など。途方もない年月をかけて自然がつくり出した造形美が、圧倒的なスケールで胸に迫ってきます。

ここは本当に日本?エメラルドグリーンの海と白い岩の美しいコントラスト

足元に視線を落とすと、美しいエメラルドグリーンの海辺が広がっています。岩場のため非常に透明度が高く、魚の群れや岩に張り付いた貝も見えます。澄んだ海と白い岩とのコントラスト。胸のすくような絶景です。


1922(大正11)年に、この地を旅した大町佳月が、その美しさを「神のわざ 鬼の手づくり 仏宇陀(仏ヶ浦)人の世ならぬ処なりけり」と詠っています。まさに、人知をはるかに超えた神秘の絶景です。

仏ヶ浦

海岸沿いに2kmにわたって連なる白緑色の奇岩の数々。冬の荒波が削り上げた大自然のアートも、海が穏やかな夏に眺めれば「仏ヶ浦」の名にふさわしい極楽浄土のような浜。透明度の高いエメラルドグリーンの海と、象牙色にたたずむ奇岩の群れのコントラストが美しく、まるで極楽への入り口のよう。more

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