灯りが彩る青森の冬 イルミネーションスポット5選
PICK UP

真っ白な雪に覆われる青森の長い冬。寒さは厳しいですが、青森には心温まるイベントがたくさんあるんです。
青森県内の冬のイルミネーションスポットをご案内します。
あおもり灯りと紙のページェント(青森市)
「光と紙のページェント」は、青森駅前からベイエリアを彩る冬の恒例イベント。
個性豊かな「雪だるま~る」という雪だるま型の燈籠は青森市民による手づくりで、青森ねぶたの山車を作るときと同じ技法・同じ素材(和紙、針金、ろう、絵の具)で作られているんです。一般的なイルミネーションとはまた違う、青森ならではの温かさが感じられる灯りです。厳冬期の澄んだ空気に、美しく温かな灯りが辺りを照らしています。
2021年7月に北海道・北東北の縄文遺跡群が世界文化遺産に登録されたことから、駅前ビーチでは「縄文風雪だるま~る」や、三内丸山遺跡を象徴するミニサイズの六本柱が立ち並び、縄文時代の風景が灯りで再現されています。
ひとつひとつ顔や模様が異なる「縄文風雪だるま~る」は見ているだけで楽しめます。
同じベイエリアにあるねぶたの家ワ・ラッセ西の広場では、1月28日~1月30日までの3日間、「あおもり雪灯りまつり」が開催されます。雪を押し固めて作った燈籠にキャンドルの灯りが燈る「あおもり雪灯りまつり」。「あおもり灯りと紙のページェント」と一緒にお楽しみください。
●点灯期間:2021年11月26日~2022年2月6日 16:00~21:00
●場所:あおもり駅前ビーチ、A-FACTORY、ねぶたの家ワ・ラッセ、JR青森駅前
カミのすむ山 十和田湖FeStA LuCe 2021-2022『第2章 光の冬物語』(十和田市)
冬の十和田湖休屋では、白銀の雪景色をキャンパスに見立てた幻想的なイルミネーションが楽しめます。それが、「カミのすむ山 十和田湖FeStA LuCe」。単純に見て楽しめるイルミネーションというだけではなく、森や神社を含めたアートを体感できるスポットです。
大きな樹木に囲まれた鳥居をくぐり、十和田神社まで向かう遊歩道では、十和田湖に伝わる「十和田湖伝説」の世界をモチーフに、レーザーやプロジェクションマッピングなどを駆使したさまざまな光で深い森のなかを演出しています。いろんな仕掛けが目に飛び込んでくるのが刺激的で、自然と光のアートが融合した不思議な世界観を体感できます。
開催期間中は、休屋休憩所がある多目的広場にて冬の夜空に花火が上がります。空気の澄んだ冬に見る花火は、夏とはまた違う風情が感じられますね。花火の日には三味線の演奏や飲食ブースも登場するので、そちらも要チェックです!
●実施期間:2021年12月4日~2022年2月20日
祝日、土曜日:津軽三味線の演奏20:00~/花火打上20:30~
日曜日:津軽三味線の演奏19:00~/花火打上19:30~
●場所:国立公園十和田湖 十和田神社
弘前城雪燈籠まつり(弘前市)
冷え込みが一段と厳しくなる2月の青森県。「弘前城雪燈籠まつり」は、北東北の冬を代表する「みちのく五大雪まつり」のひとつに選ばれている冬の風物詩です。
弘前公園内に点在する約150基の雪燈籠と、約300基ものミニかまくらは、長く厳しい北国の冬を楽しく演出しようと、弘前市民の手づくりで作られているんです。
夏に開催される「弘前ねぷたまつり」に出陣したねぷたの鏡絵や見送り絵を再利用してつくられた、津軽錦絵大回廊は圧巻です。左右のどちらを見ても、美しい錦絵の壁が迫ります。熱気を感じる美しい錦絵に、おもわず立ち止まって見入る方もちらほら。弘前の伝統文化を冬でも楽しめるスポットです。
また、毎年作られる巨大な雪像も見ものです。完成度もさることながら、大雪像をスクリーンにしたプロジェクションマッピングも行われるなど、見どころが盛りだくさん。
蓮池の周りにはろうそくの灯りが灯ったミニかまくらが並び、遠くから眺めるもよし、かまくら近くを歩いてもよし。ロマンチックな雰囲気が楽しめます。
●点灯期間:2022年2月10日~2月13日 17:00~21:00(最終日のみ20:00まで)
●場所:弘前公園
冬に咲くさくらライトアップ(弘前市)
日本一の桜の名所と呼ばれる弘前公園。実は冬にも桜が咲いているのをご存知ですか。
弘前公園の外濠の一部をさくら色にライトアップすることで、桜の樹の枝に積もった雪が照らされ、満開の桜が咲いているかのような風景を楽しめます。
また、外濠の水面が凍って雪が積もると、まるで桜の花びらが散ってできる花筏(はないかだ)のようにも見えます。
降り積もる雪は桜吹雪のよう。雪の多い津軽だから再現できる、冬の奇跡をご覧あれ。
●点灯期間:2021年12月1日~2022年2月28日 日没~22:00
●場所:弘前公園追手門付近
ひらかわイルミネーションプロムナード(平川市)
平川市では、台湾提灯や竹を使ったキャンドルなど、独特な雰囲気のイルミネーションで冬期間を楽しませてくれます。
道行く人の目を奪う、美しい台湾提灯のイルミネーションは、友好都市関係にある台湾「台中市」との交流の一環で行われているのだそうです。駅前広場にずらりと並ぶ台湾提灯、その数約500個!普段なかなか目にする機会のない艶やかな台湾提灯を見に、毎年多くの方が訪れています。
また、平川市中央公園ではLEDでのイルミネーションのほかに、竹を使ったキャンドルの灯りが公園の遊歩道を照らしています。この竹は、平川市と友好親善都市を結んでいる鹿児島県南九州市との絆を表しています。
●点灯期間:2021年11月19日~2022年2月14日 17:00~22:00
●場所:弘南鉄道平賀駅前広場、ポケットパーク平川市中央公園
冬の青森を彩るイルミネーションスポットを5箇所ご案内しました。
県内各地で、ほかの土地では真似できないこだわりが詰まったイルミネーションを展開しています。夜のお出かけの際にはぜひ防寒対策をしっかりして、冬しか味わえない景色をお楽しみくださいね。
※天候や新型コロナウイルス感染拡大などによる影響で、開催日程が変更になる場合がございます。お出かけの際には主催団体が発信する情報をご確認ください。
- あおもり灯りと紙のページェント
- カミのすむ山 十和田湖FeStA LuCe『第2章 光の冬物語』
- 冬に咲くさくら
- ひらかわイルミネーションプロムナード