世界文化遺産の史跡を巡る、1泊2日青森市満喫旅行!
- 日数
- 1泊2日
- 主な交通手段
- 車・タクシー
- シーズン
- 春・夏・秋
世界文化遺産登録された「北海道・北東北の縄文遺跡群」の構成資産のうち、青森市にある「小牧野遺跡」「三内丸山遺跡」の2つを巡り、縄文時代の暮らしや文化、精神性を学びます。
○小牧野遺跡
約4,000年前に作られた日本最大級の環状列石をはじめ、土偶や動物型土製品・三角形岩版などが見つかっています。
○三内丸山遺跡
約5,900~4,200年前の大規模な集落遺跡。復元された縄文のムラには、数多くの竪穴建物、大型掘立柱建物などがあり、縄文の風景を体感することができます。
○青森県立美術館
奈良美智、棟方志功など、青森県にゆかりのあるアーティストの作品を常設展示、シャガールのバレエ「アレコ」舞台背景画全4作品が勢揃いし、一般公開されています。
小牧野遺跡
石はどこから運ばれたのか?縄文時代のストーンサークル
小牧野遺跡は、縄文時代後期前半に作られた日本最大級の環状列石(ストーンサークル)が特徴的で、青森市野沢字小牧野の荒川と入内川に挟まれた舌状台地に位置する遺跡です。
小牧野遺跡の環状列石は、直径55mにもおよびます。環状列石を形作っている石は、現在約2,900個を数え、総重量は推定で31,054kg。これらの石は遺跡から東に500m~1km程離れた「荒川」一帯から運ばれたものと考えられており、相当な労働力だったであろうことは想像にかたくありません。
石の並べ方に他の遺跡の環状列石とは異なった特徴があり、石を横に並べていくだけではなく、楕円形の石を縦に置き、その両側に平らな石を数段組み合わせ石垣を築くように立体的に並べられています。全国的にも珍しいこの方法は、「小牧野式」配列(配石)と呼ばれています。
竪穴式住居などの生活の跡のほか、様々な出土品も多く見つかっており、特に三角形岩版は小牧野遺跡の代表的な遺物で、これまでに400点をこえる数が確認されています。このような岩版は、祭祀などで人が多く集まる場所で使用されたものと思われます。
遺跡近くにある「縄文の学び舎・小牧野館」は、廃校となった小学校を改修したガイダンス施設。遺跡の出土品や解説パネルが展示され、小牧野遺跡を楽しく学ぶことができます。ミュージアムショップでは「縄文土偶ニット帽」など遊び心あふれるユニークなグッズが販売されていますので、ぜひチェックしてみてください。
◆2021(令和3)年7月、北海道、青森県、岩手県、秋田県の17遺跡で構成される「北海道・北東北の縄文遺跡群」が、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界文化遺産へ登録されました。
青森県の「北海道・北東北の縄文遺跡群」は、以下の8カ所。ぜひ青森県の世界遺産を巡ってみてください。
三内丸山遺跡
小牧野遺跡
大森勝山遺跡
是川石器時代遺跡
田小屋野貝塚
亀ケ岡石器時代遺跡
大平山元遺跡
二ツ森貝塚
縄文の学び舎・小牧野館
浅虫温泉
夕景が美しい、陸奥湾に面した東北随一の温泉リゾート
風光明媚なローカル列車「青い森鉄道」に乗って「浅虫温泉駅」で下車すると、そこはもう浅虫温泉街。駅前にある無料の足湯が、早くも旅気分を高めてくれます。駅の東側と西側とで町の風情が変わり、東側はレトロな温泉街、西側は海に面したビーチリゾートになっています。
東側は細い路地に昔ながらの温泉旅館や食堂があり、懐かしい日本の温泉街といった雰囲気。温泉につけるだけでおいしい温泉たまごが作れる「温泉たまご場」や、消化器系の慢性疾患等に効能があるとされる「飲泉所」もあります。「森林浴の森100選」に選ばれた「浅虫温泉森林公園」や、イルカショーが好評な「浅虫水族館」も駅の東側にあります。
西側には海浜公園「サンセットビーチあさむし」があり、ビーチやウインドサーフィン、ヨット、釣りなど、海を堪能できます。陸奥湾を望む展望風呂がある道の駅「ゆ~さ浅虫」や、オーシャンビューの部屋がある大型ホテルが立ち並ぶ、温泉リゾート兼ビーチリゾートです。陸奥湾の夕景の美しさは絶景!
お湯は無色透明、無味無臭で、肌に優しい湯ざわり。神経痛、リウマチ、腰痛、婦人病、皮膚病などに効くとされるほか、保湿力があり、美肌効果も期待できそうです。
浅虫温泉で楽しめる体験メニューのご予約は下記のウェブサイトからお申込みいただけます。ぜひそちらもご確認ください。
三内丸山遺跡
日本最大級!5500年前に存在した縄文集落跡
日本最大級の縄文集落跡で国の特別史跡に指定されている「三内丸山遺跡」。
1992年からの発掘調査で、当時の竪穴住居跡や大人や子どものお墓、貯蔵穴など生活の跡が次々に発見され、重要文化財に指定された出土遺物は2,000点近くあります。展示や体験を通して縄文人の生活を学べる「縄文時遊館」や、復元された15棟の竪穴住居、大型竪穴住居、3棟の高床建物、大型掘立柱建物が見どころです。まが玉作りやミニ土偶作りといった体験メニューも豊富。
現代に蘇った縄文の遺跡をたどるには、ボランティアガイドによるツアーに参加するのがおすすめ。悠久の古代ロマンにワクワクさせられること必至です。所用時間は1時間程度、集合場所はエントランスホールまたは時遊トンネル出口付近です。団体の場合や英語ガイドを希望する場合は事前にご相談を。
三内丸山遺跡の発掘現場から着想を得て設計された「青森県立美術館」が隣にあり、発掘現場の壕のように、地面が幾何学的に切り込まれています。ぜひご一緒にお楽しみください。
◆2021(令和3)年7月、北海道、青森県、岩手県、秋田県の17遺跡で構成される「北海道・北東北の縄文遺跡群」が、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界文化遺産へ登録されました。
青森県の「北海道・北東北の縄文遺跡群」は、以下の8カ所。ぜひ青森県の世界遺産を巡ってみてください。
三内丸山遺跡
小牧野遺跡
大森勝山遺跡
是川石器時代遺跡
田小屋野貝塚
亀ケ岡石器時代遺跡
大平山元遺跡
二ツ森貝塚
エーファクトリー(A-FACTORY)
ベイエリアのお洒落なショップ シードル工房でテイスティングも
青森駅前のウォーターフロントエリア、陸奥湾をバックに六連の三角屋根が並ぶ「A-FACTORY(エーファクトリー)」。2011年度にグッドデザイン賞を受賞した建物は、青森ベイブリッジとのコラボレーションが美しく、夜のライトアップ時には幻想的な景観を作り出します。
中へ入ると開放感ある空間が広がり、フードマルシェには青森のおいしくておしゃれなものが集結。ついつい買いすぎてしまいそうな魅力ある商品がいっぱい!青森県産のリンゴやホタテや嶽きみ(トウモロコシ)が、スイーツやスパイスやおつまみなど、素敵なデザインに生まれ変わって並んでいます。
シードル工房では、醸造工程をガラス越しに見学可能。2Fにはシードルのテイスティングができるラウンジがあり、プリペイドのテイスティングカードを購入すると、マシーンが金額分のシードルを注いでくれます。青森県産りんごを使った自家製シードルはどれも個性的。2Fで好みの銘柄を見つけてから、1Fで購入するのがおすすめです。
毎年冬に行われる「あおもり灯りと紙のページェント」では、ねぶたの技法でつくられた和紙のオブジェと、市民手作りの「雪だるま~る」が温かい光を放ち、エーファクトリー周辺ベイエリアを彩ります。
青森県立美術館
アート好き必見。青森の芸術風土の発信地
広大で見晴らしの良い土地に、真っ白な外壁の凸凹な建築がそびえ立ちます。現代的で繊細なデザインの青森県立美術館は、隣にある縄文時代の集落跡「三内丸山遺跡」の発掘現場から着想を得て設計されました。発掘現場の壕のように、地面が幾何学的に切り込まれ、縄文とモダンが融合したユニークな空間です。入口には青く光る木をたくさん並べたシンボルマークで“青森”を表現。細部にまで意匠が凝らされており、建築美だけでも見ごたえ。
青森県出身にして世界的に有名な画家、彫刻家・奈良美智氏の作品、高さ8.5mの巨大な「あおもり犬」が有名です。見上げると八角形の空が広がる「八角堂」という空間に、穏やかな表情のまっしろな犬が佇んでいます。
また、巨匠・シャガールの描いたバレエ「アレコ」の舞台背景画も見どころのひとつ。四層吹き抜けの大空間に全4作品から成るバレエ「アレコ」の舞台背景画中、第1幕、第2幕、第4幕が収集されています。約9m×15mの巨大絵画は、サイズだけでも見るものを圧倒します。
館内には「4匹の猫」という可愛いカフェがあり、絵本仕立てのメニューなど美術館ならではの演出も。明るい空間で、青森県産の食材にこだわったランチやデザートをいただけます。
ミュージアムショップでおしゃれなおみやげを探すのも楽しみ。独立したエントランスを持っているので、館内に入らなくても直接出入り可能です。