棟方志功縁の地めぐり
- 日数
- 約4時間
- 主な交通手段
- 車・タクシー
- シーズン
- 3月~10月
【アート県青森】を代表する芸術家で、その名を世界に轟かせた「棟方志功」の作品と、青森市にある縁の地を巡ります。
棟方のルーツや作品に触れるアートな旅に出かけましょう!
ポイント① 棟方志功出生の地、結婚式を行った神社、棟方志功の眠る墓苑など、青森市内に散らばる縁の地をくまなく巡ることができます。
ポイント② 青森県立美術館に多数展示されている棟方志功の作品群を堪能できます。
ポイント③ 酸ヶ湯温泉旅館にご宿泊いただくと、棟方志功の愛した温泉も堪能できます。(宿泊はお客様ご自身でお手配ください)
棟方志功出生の地
棟方志功が出生した生家の場所
明治36年(1903)に、刃物鍛冶職人であった父の三男として、青森市に産まれた棟方志功。生家の向いにあった「善知鳥神社」は子供の頃からの遊び場となっていました。小学校の頃から凧絵やねぶたに興味を持ち、絵を描いていたそうです。
- 住所
- 〒030-0803 青森県青森市安方2丁目17−2
善知鳥神社(結婚式の場所)
青森市発祥の地。1200年以上の歴史があり、棟方が結婚式を挙げた神社。
平和公園(「わだばゴッホになる」の碑)
有名な棟方の名言が刻まれた碑
三内霊園(棟方志功の墓碑)
棟方志功と妻が眠る墓碑
青森に産まれた棟方志功は、青森にある三内霊園に眠っています。
霊園内には棟方志功の墓への案内看板もあり、個人でのお参りも可能。
墓碑の裏には「驚異モ 歓喜モ マシテ慈愛ヲ 盡シ得ズ」の文字が刻まれています。
- 住所
- 青森県青森市三内沢部353
青森県立美術館(棟方志功展示室)
棟方志功を始めとして、県出身作家の作品を数多く展示する美術館
広大で見晴らしの良い土地に、真っ白な外壁の凸凹な建築がそびえ立ちます。現代的で繊細なデザインの青森県立美術館は、隣にある縄文時代の集落跡「三内丸山遺跡」の発掘現場から着想を得て設計されました。発掘現場の壕のように、地面が幾何学的に切り込まれ、縄文とモダンが融合したユニークな空間です。入口には青く光る木をたくさん並べたシンボルマークで“青森”を表現。細部にまで意匠が凝らされており、建築美だけでも見ごたえ。
青森県出身にして世界的に有名な画家、彫刻家・奈良美智氏の作品、高さ8.5mの巨大な「あおもり犬」が有名です。見上げると八角形の空が広がる「八角堂」という空間に、穏やかな表情のまっしろな犬が佇んでいます。
また、巨匠・シャガールの描いたバレエ「アレコ」の舞台背景画も見どころのひとつ。四層吹き抜けの大空間に全4作品から成るバレエ「アレコ」の舞台背景画中、第1幕、第2幕、第4幕が収集されています。約9m×15mの巨大絵画は、サイズだけでも見るものを圧倒します。
館内には「4匹の猫」という可愛いカフェがあり、絵本仕立てのメニューなど美術館ならではの演出も。明るい空間で、青森県産の食材にこだわったランチやデザートをいただけます。
ミュージアムショップでおしゃれなおみやげを探すのも楽しみ。独立したエントランスを持っているので、館内に入らなくても直接出入り可能です。
酸ヶ湯温泉
棟方志功が愛し、作品も残した伝統ある湯治場
「ヒバ千人風呂」と呼ばれる混浴の大浴場が有名な酸ヶ湯温泉。総ヒバ造りの大浴場は初めて見る人を驚かせます。160畳もの浴室が眼前に広がり、天井までの高さは5mほどもあるというのに、視界をさえぎる柱は1本もありません。浴室内はすべてヒバの木で造られており、独特の香りと古風な異空間が特徴的です。昔ながらの清純、素朴な風情を残し、屋根裏に営巣し天空を群飛するイワツバメは酸ヶ湯の風物詩となっています。
約300年ほど前に開かれた古い歴史をもつ温泉宿で、「湯治」という伝統療法が整った温泉としても有名。国民温泉第一号に認定された横綱級の温泉です。鹿が湯に浸かり傷を癒していたことから「鹿湯」と呼ばれ、その後、酸性の強い湯であることから「酸ヶ湯」と呼び名が変わっていったそう。筋肉痛・関節痛・疲労回復・冷え性など、体の不調に幅広く効果が見込める温泉と言われています。八甲田でのトレッキングやスキーなどを楽しんだ後、筋肉疲労を癒すのにもうってつけです。
混浴風呂と男女別々の風呂がありますが、せっかくなのでぜひ混浴の千人風呂にチャレンジを。男女を分ける目隠しの木の塀があり、売店で湯あみ着を買うこともできます。テニスコート1面分ほどの大きさの浴室内に、熱の湯、冷の湯、四分六分の湯、湯滝など5つの浴槽があります。
泉温/52.3度
泉質/酸性硫黄泉
効能/リュウマチ、神経痛、胃腸病、婦人病、便秘病、ぜんそくなど