神秘の十和田湖と、八甲田
いつ訪れても、深い感動に包まれる。
日本屈指の景勝地。
四季折々に美しい十和田湖。 湖上遊覧もおすすめ！
青森県と秋田県にまたがる十和田湖は、日本でただひとつの二重カルデラ湖。標高400メートル、湖の深さは日本第3位。周囲を原生林で囲まれ、周辺の山々や空を映しこむ鏡のように、ブルーの湖面が美しく輝いています。
十和田湖の魅力を楽しむには、湖上遊覧がおすすめ。遊覧船やカヌーなど、湖水からしか見られない景観に出会うことができます。220メートルに及ぶ絶壁・千丈幕をはじめ、豪快な御倉半島と、女性的な優しさを見せる中山半島。2つの半島にはさまれた中湖周辺は、水深が最も深いことから透明度が高く神秘的な眺めです。
春は、すがすがしい新緑と紺碧の湖面のコントラストが美しく、あちこちから野鳥のさえずりが聞こえてきます。周遊道は、ブナやカエデのこずえが重なり、まるで新緑のトンネルのよう。見上げると、きらきらと木漏れ日が輝き、光のシャワーが降り注いできます。秋には、湖の周辺が燃えるような赤や黄色に色づき、絵画のような美しさです。湖面には紅葉が映り、澄んだ森の空気とともに、ゆっくりとした時間が流れていきます。
紙が沈めば願いが叶う？ 神秘の占い場があるパワースポット。
十和田神社は、807年に坂上田村麻呂が創建したとされる古社で、現在は日本武尊が祭られています。神社奥にある湖岸の「占い場」は、ぜひ立ち寄りたいスポット。ここでは、「おより紙」という和紙に願いを込めて、湖水に投じたときに紙が沈めば願いが叶うといわれています。占い場へは、休屋発着の遊覧船を利用する必要があり、船上から祈願できます。
深い森と渓流が織りなす 日本屈指の景勝地・奥入瀬渓流。
十和田湖の子ノロから焼山まで約14キロメートル続く「奥入瀬渓流」。「銚子大滝」や「阿修羅の流れ」など、大小14の滝や、変化に富んだ渓流が躍動感あふれる景観をつくり出しています。渓流沿いには、遊歩道が整備されており、気軽に散策できるのも魅力です。
森が眠りからさめる春は、雪どけ水が渓流になって勢いよく流れていきます。新緑の季節には、木漏れ日が水面に反射し、キクザキイチゲやニリンソウなど春の可憐な花が足元を彩ります。秋には、渓流に大きく枝をのばした木々の紅葉と渓流のコントラストが美しく、この景観に出会うために海外からもおおぜいの観光客が訪れます。
雄大なスケールに圧倒！ 四季の八甲田を遊ぶ。
標高1584メートルの大岳を主峰とし、赤倉岳、高田大岳など10を超える山々が連なる八甲田山系。田代平湿原、田茂萢湿原など多くの湿原が点在し、希少な高山植物も観察できます。
田茂萢岳山頂駅まで片道約10分で結ぶ、八甲田ロープウエー。陸奥湾、津軽・下北半島や津軽平野、岩木山と360度のパノラマが楽しめます。初夏の新緑、秋の紅葉と、いつ訪れても圧倒的なスケールで、感動を呼ぶ光景が繰り広げられます。また、ロープウエー頂上からスキールートが多数設定されており、ベテランからビギナーまでウィンタースポーツが楽しめます。2～3月にはアオモリトドマツの樹氷群がみごと。樹氷をぬってのダウンヒルは、国内外のスキーヤーをとりこにしています。さらに、八甲田では4～5月中旬の春スキーも人気。ほかにも、スノーシューでの散策など、雪の八甲田の魅力を存分に味わうための体験アトラクションもあります。
八甲田山麓には、個性豊かな温泉がズラリ。
温泉で有名な青森県のなかでも、八甲田山麓には全国から観光客が集まる横綱級の名湯がいくつもあります。ほとんどが一軒宿の温泉で泉質も多彩、個性が光る温泉ぞろいです。
「雲上の霊泉」と呼ばれる「酸ヶ湯温泉」は、300年以上の歴史がある名湯。160帖の総ヒバ大浴場があり、おおぜいのファンが全国から集まります。
十和田湖といえばヒメマス料理。B級グルメもたくさん。
十和田湖を代表する「ヒメマス」は、サケ科の淡水魚。きれいな湖に生息しているため生食が最もおいしく、上品な甘さととろりとした舌ざわりが楽しめます。お刺身や寿司、カルパッチョ、塩焼き、天ぷらなど幅広いメニューで提供しています。
また、B級グルメで人気の「十和田バラ焼き」は、牛バラ肉と大量のタマネギをしょうゆベースの甘辛いタレで炒めたもの。十和田市内の提供店などで味わえます。
寒い季節には、「青森生姜味噌おでん」もおすすめ。すりおろしたショウガを加えて甘辛く味付けした味噌だれを、おでんにとろ～り。身も心もあたたまる味です。
