歴史あり、自然あり、温泉あり!浅虫温泉街で旅気分

寒さが堪える冬の青森。冬だからこそ、心の芯まで温まる温泉へ出かけませんか。今回は青森の奥座敷「浅虫温泉」での過ごし方をご紹介します。
浅虫温泉のお湯は無色透明。熱めのお湯で刺激がないのが特長です。ナトリウムイオン、カルシウムイオンを多く含んでいるため、保温効果と美肌効果が期待できますよ。
浅虫温泉街を散策しよう
国道から1本山手に入った道には、浅虫温泉の宿や土産店、飲食店などが立ち並んでいます。浅虫温泉駅の目の前にあるのが、「道の駅ゆ~さ浅虫」。温泉施設を兼ね備えた観光施設で、浅虫観光の拠点でもあります。浅虫のことを知るのにはぜひ立ち寄ってほしいスポットです。
浅虫温泉の名物といえば、「久慈良餅(くじらもち)」が欠かせません。浅虫温泉街には「永井久慈良餅店」「菊屋餅店」の2軒の老舗餅店があります。米粉にこし餡や砂糖を混ぜて蒸しあげた浅虫温泉銘菓の久慈良餅は甘すぎずクルミの風味が効いていて、青森市民に長く愛され続けています。
久慈良餅は道の駅ゆ~さ浅虫でも購入できます。菊屋餅店のくじら餅が串餅になった「久慈良三昧」は、道の駅ゆ~さ浅虫の限定商品。こおり餅、茶きなこ、ノーマルな久慈良餅の3つの味が串で手軽に楽しめますよ。
浅虫温泉駅の前にある道路沿いに歩くと、いくつかの旅館が立ち並んでいます。その並びにある旅館「南部屋・海扇閣」は2024年4月にリニューアルオープンし、夜はバーとして楽しめるラウンジをはじめ、露天風呂付きの客室や最上階スイートルーム「むつ湾スイート」など、一層グレードアップしたおもてなしが体験できます。
むつ湾スイートにはベッドルームと和室、客室露天が付く。
陸奥(むつ)湾に浮かぶ「湯の島」を眺めながら源泉かけ流しのお湯に浸かることができるのは浅虫温泉ならではの贅沢ですよ。
親設されたねぶたダイニング「龍王」では、令和4年に青森ねぶた祭りに出陣した本物の「龍王(ねぶた師:竹浪比呂央)」が飾られ、ねぶた囃子が空間いっぱいに響き渡るなか、地元ならではの旬料理を味わえます。臨場感のあるねぶた祭りの雰囲気を楽しめる宿泊体験ができます。
2023年にオープンしたクラフトビールの醸造所「蛍火醸造(けいかじょうぞう)」は、クラフトビールが味わえるお店です。醸造所は南部屋・海扇閣のすぐ向かいにあり、もともとは銀行の支店だったそう。カウンターの奥にある重厚な扉は金庫のスペースで、個室の飲食スペースとして利用できます。
蛍火醸造のフラッグシップエール「蛍火(けいか)」は、ほど良い苦味とフルーティな味わいが特長のペールエール。ビールが苦手な方でも喉越し良く飲みやすいスタンダードなビールです。「蛍火」よりもさらにライトで飲みやすいのが「残光」。和食との相性が良く、お料理を引き立てます。蛍火醸造では、常時クラフトビール3~4種を飲むことができますよ。フードメニュ―にある蛍火醸造オリジナルのホットドッグはクラフトビールとの相性抜群です。
なお、蛍火醸造ではフードの持ち込みOKとのこと。近隣にある「café apricot」やワイン酒場ゲストハウス「あんず旅館」のテイクアウトフードを持ち込めば、浅虫グルメを満喫できますよ。醸造所のスタッフさんたちが温かく迎えてくれます。
浅虫温泉街には他にも魅力的なカフェや旬の魚介類を味わえる食堂などがあり、歩いて散策できるコンパクトさも魅力です。旅館でゆったりと過ごすのはもちろん、地元のお店にも足を運び、その土地の魅力を堪能してみてくださいね。