海から拓けた街・八戸

横丁に朝市。人情あふれるストリートと
美しい種差海岸に癒される。

海から拓けた街・八戸

まるで、楽園のような種差海岸。「花の渚」や、鳴き砂の浜を散策。

八戸市は、青森県の南東部に位置し、太平洋に面しています。東北新幹線八戸駅で降りたら、JR八戸線に乗り換えて、「三陸復興国立公園 種差海岸」へ。美しい自然にインスピレーションを得た文人墨客も多く、100人を超える作家や画家が、種差海岸の景観を作品に描いています。作家の司馬遼太郎は、「どこかの天体から人がきて地球の美しさを教えてやらねばならないはめになったとき、一番にこの種差海岸に案内してやろうとおもったりした。」と絶賛しています。蕪島から南東12キロメートルにわたる海岸線には、天然の芝生が波打ち際まで広がる種差天然芝生地、鳴き砂で知られる砂浜、貴重な海浜植物や高山植物が咲き乱れる原生の花園など、まるで楽園のような光景が広がっています。


ウミネコ繁殖地として全国的に知られている蕪島は、間近でウミネコの巣作りを観察できる国内唯一の場所。弁財天を奉る蕪島神社があり、多くの参拝者が訪れます。


種差海岸には遊歩道が整備され、心地良い潮風を感じながら散策が楽しめます。いつ訪れても美しい種差海岸ですが、その背景には市民団体による地道な保全活動があります。「八戸の宝を日本の宝へ」。子どもからお年寄りまで、地域住民が力を合わせて自然環境を守り、受け継いでいく。人と自然が共生し、優しく寄り添いながら大切に守ってきた美しい景観が残っています。

左:種差海岸 右:蕪島

日本最大級の朝市と、横丁ほろ酔い、はしご酒。

イカやサバをはじめ、全国有数の水揚げを誇る八戸港。そんな八戸では、春から冬まで市内各地で名物の朝市が開かれます。なかでも、3月中旬~12月末まで毎週日曜日に開かれる「館鼻岸壁朝市」は、訪れた人、誰もが驚く全国最大規模の朝市。通りには約400店のお店が立ち並び、来場者数も毎週1~3万人。圧巻のスケールで、まるでお祭りのような活気が楽しめます。


また、「陸奥湊駅前朝市」は、八戸で最も古い朝市。イサバのカッチャ(魚商のおかあさん)の威勢の良い掛け声が響き渡る八戸市営魚菜小売市場では、獲れたて新鮮なお刺身、ウニ、スジコ、脂の乗った焼き魚、惣菜など好みの食材をおかずに、ごはんと味噌汁を購入し、「特製朝ごはん」を楽しむことができます。イサバのカッチャとの心温まるふれあいも、ごちそうのひとつです。

八戸に古くから根づいている「横丁文化」。中心街には、8つの横丁・小路があり、地元からも観光客からも愛される名店がズラリと並んでいます。揺れる赤提灯に誘われて、迷い込むほど楽しいはしご酒。八戸の夜は、横丁から始まり横丁に終わるといってもよいほど、ディープな時間。地元の人と楽しく酒を酌み交わし、八戸の夜は、ゆるりと更けてゆきます。

日本一脂がのったサバにイカ、八戸のうまいもんを食べつくす。

八戸前沖さば


プランクトンが豊富で、秋の早い時期から冷涼な海水で育つ八戸のサバ。トップシーズンに八戸前沖で漁獲される600グラム以上のサバの粗脂肪分は、30パーセントに達するものもあり、「日本一脂ののったサバ」といわれています。「サバの大トロ」ともいえる濃厚な風味は、八戸が世界に誇るトップブランドです。イカの水揚げは日本一を誇り、お刺身をはじめ、カレー、パスタなど、バラエティ豊かなメニューがあります。また、新鮮なウニとアワビを使ったお吸い物「いちご煮」、「せんべい汁」などの郷土料理も豊富です。

「八食センター」は、新鮮な食材を、見て、買って、その場で炭焼きにして食べられるエンターテイメント系観光市場。国内外から観光客がたくさん訪れます。 また、八戸港で水揚げされた魚介類をたっぷり使ったブイヤベースを冬期間限定で提供する「八戸ブイヤベースフェスタ」も人気。市内外14店のレストランのシェフたちが腕をふるい、八戸でしか食べられない自慢の一品を提供しています。

ここから八戸の旅が始まる。「八戸ポータルミュージアムはっち」。

「八戸ポータルミュージアムはっち」は、祭りや伝統工芸、食、横丁文化など、八戸の魅力をインデックス的に紹介している施設。街歩きに疲れたときも、ふらっと立ち寄ることのできる憩いの場所です。


また、史跡是川石器時代遺跡の隣に建つ「是川縄文館」は、年間3万人以上が訪れる人気スポット。縄文時代後期後半(約3,500年前)の竪穴式住居跡から出土した「国宝 合掌土偶」は、座った状態で合掌する土偶が国内唯一であることから非常に学術的価値の高いものです。

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