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半世紀に渡る伝統の味を未来に紡ぐ。青森市民のソウルフード「味噌カレー牛乳ラーメン」

半世紀に渡る伝統の味を未来に紡ぐ。青森市民のソウルフード「味噌カレー牛乳ラーメン」

青森県はおいしいご当地ラーメンの宝庫ですが、その中でもひときわユ二一クなのが、青森市民が愛してやまない「味噌カレー牛乳ラーメン」。

名前だけを聞くとどんな味か想像し難いこのラーメンですが、そのスープを1口飲んだら最後。癖になる味わいに虜となる方が大勢いらっしゃいます。

この記事では、昭和53年に正式メニューとなって以来、地元民の舌、そして心に刻みこまれ続けている「味噌カレー牛乳ラーメン」を深掘りしながら、全国にそのおいしさを届けるための活動を続けている「青森味噌カレー牛乳ラーメン普及会」の思いや、おすすめの食べ方を紹介していきます。


青森市民のソウルフード「味噌カレー牛乳ラーメン」とは?

味噌カレー牛乳ラーメンは、味噌のコクとスパイスの効いたカレー風味が重なりあうパンチのある味ながらも、牛乳、そして必ずトッピングされるバターがまろやかさで包み込むため、スパイシーにしてマイルドという絶妙なバランスで調和されたラーメンです。

また、少し濃いめとなっているスープの味付けに見事マッチするのがモチモチ食感の黄色い中太麺。そして、トッピングも、ラーメンの定番であるチャーシューとメンマに加え、もやし、ワカメといったラインナップが抜群のコンビネーションとなっています。

青森のご当地ラーメンとして県外の方をお店にお連れすると、「え! ?嘘でしょ! ?」と毎回必ず驚かれますが、スープを口に運んだら最後。絶妙なハーモニーと、癖になる味わいにハマってしまう方が続出する1杯です。

始まりは昭和50年代の中高生の斬新なアイデア!?

青森市内5店舗で提供されている味噌カレー牛乳ラーメンの物語は、中高生の斬新な発想からスタートしました。

当時、まだ青森市民には馴染みの薄かった味噌ラーメンを青森市民のロに合うように改良して提供していた「味の札幌」は、映画館内のテナント店舗だったこともあり、昭和50年代には数多くの中高生が訪れる大人気店となっていました。


その大人気店で、中高生が密かに流行らせていたのが、ラーメンにケチャップやマヨネーズなど様々な組み合わせのラーメンを作って食べるというもの。

数多くの中高生が失敗と試行錯誤を重ねた結果、「味噌ラーメンにカレー粉と牛乳を入れて食べると抜群に美味しい」という結論に至り、現在の味噌カレー牛乳ラーメンが誕生しました。


当初は隠れメニューとしての販売でしたが、中高生からの熱烈な要望を受け、昭和53年には正式メニューとして格上げ。その後、半世紀近くに渡り、青森市民のソウルフードとして親しまれています。

味噌カレー牛乳ラーメンの味を全国に広める活動を続ける「かわら」店主・小笠原さん

青森市民のソウルフードである「味噌カレー牛乳ラーメン」を、全国の方にも知って食べてもらいたいと活動しているのが青森市内5店舗からなる「味噌カレー牛乳ラーメン普及会」の皆さんです。

同会の小笠原さんは「味の札幌」創業者・佐藤清の最後の直弟子で、若くして「かわら」を開業し、現在は「味噌カレー牛乳ラーメン普及会」の代表理事としても活躍中です。



青森市民のソウルフードから全国へ羽ばたく味噌カレー牛乳ラーメン

小笠原さんは、大手メーカーと提携して味噌カレー牛乳ラーメンをカップラーメンとして開発したほか、青森県の玄関口である青森空港にも支店をオープンさせるなど、青森市民のソウルフードを全国に、そして未来にも広げる活動を積極的に展開しています。

また、2024年6月には大手回転寿司チェーン店・スシローとのコラボレーションにより、普及会が監修した「味噌カレー牛乳ラーメン」が期間限定ながら、全国の店舗で販売開始となりました。

「味噌カレー牛乳ラーメンの命は『スープのバランス』。試行錯誤を重ねた結果、50年間変わらない伝統の味が再現されており、全国の皆さんに自信を持って届けられる一杯になった」と小笠原さんは誇りに満ちた表情でお話しされています。

味噌カレー牛乳ラーメンのおすすめのトッピングは…

実は、この味噌カレー牛乳ラーメン、青森市民の皆さんは様々なトッピングや、味の組み合わせで楽しんでいます。

特に、常連さんが頼む確率が高いトッピングは、裏メニューである「納豆」。

見た目は通常の味噌カレー牛乳ラーメンと変わりませんが、麺の下には1パックの半分ほどのひきわり納豆が置かれています。味噌と納豆の相性はもちろん抜群ですが、ここにカレーの風味も加わると、それは未体験の複雑な旨味の宝庫。リピーターとなる方が多いのも納得で、ライスとの相性もぴったりです。

また、味噌カレー牛乳ラーメンを提供されているお店では、べースとなるスープが味噌味だけではなく塩味もあるため、「塩カレー」や「塩牛乳」といったラーメンも存在しており、卓上にあるニンニクや生姜を使いながら、思い思いにアレンジして楽しんでいらっしゃるお客さまをたくさん見かけます。

キラリと個性が光る提供5店舗

半世紀近くも続く伝統の味を守りながらも、それぞれの個性がキラリと光る5つの「味噌カレー牛乳ラーメン」店舗のおすすめのトッピングや、さらには味噌カレー牛乳ラーメン以外のおすすめメニューを教えていただいたので紹介します。



①札幌館:青森市石江岡部56-3

創業者である佐藤清氏自らが情熱を注いだ「味噌カレー牛乳ラーメン」の宗家。ログハウスの木目を基調に広々とした店内となっており、小さなお子様連れのお客様も多数お見えになっています。

そして、こちらの常連さんで注文されることが多いメニューの1つが、あえて牛乳を使わずに作った「味噌カレーバターラーメン」。牛乳のまろやかさがない分、カレーの味が前面に出たパンチの強い明快な味わいになっているのが特徴です。

②味の札幌大西・青森市古川1-15-6大西クリエイトビルIF

先代が創業者から受け継いだ伝統の味を、若き店主が忠実に再現しているお店。

「トッピングの裏メニューである『納豆』を注文して、味噌カレー牛乳ラーメンに入れて食べるお客様が大勢いらっしゃる」とのことで、実際に納豆をトッピングしてみると、特有の粘りととろみがプラスされたスープは複雑な旨味を感じられるものへと早変わり。残ったスープには、ぜひライスも入れて召し上がれ。ただし、ライスは早い時間帯で売り切れてしまうこともあるのご注意を。

③味の札幌浅利:青森市新町1丁目11-23

太めで食べ応えのあるもっちりとした麺、そして、それに合わせるのは味噌・カレー・牛乳のバランスに気を配りながらも、他店と比べると、ややスパイシーな仕上がりとなっているスープが特徴のお店。

スパイシーな味を好む常連さんも多いため、ハバネ口が配合され、しっかりとした辛みが特徴の「味噌カレーナンバンラーメン」や「辛味噌ラーメン」を注文されることも多いそう。

辛さの中にも旨味溢れる味わいが癖になります。

④かわら:青森市筒井八ツ橋40ー5

創業者でもあり、師匠でもある佐藤清の最後の弟子として、味噌や調味料の配合、さらには食材選びや作り方も含めて、その影響を強く受けているお店。

そして、味噌カレー牛乳ラーメンへのこだわりと同じくらい思い入れが強いのが、実は「梅ラーメン」です。塩味のラーメンに、青森のスタンダードである紫蘇を巻いた梅を刻んだものを入れた1品は、塩味と梅の甘酸っぱさが驚くほど相性ぴったりで、県内外を問わずおすすめしたいラーメンです。


⑤ラーメン蔵:青森市羽白沢田796ー1

味噌カレー牛乳ラーメンという枠組みの中においても、独自の個性を出すために、時間をかけ、あくを出さないよう、丁寧なスープの仕込みにこだわっているお店。

「白ごま」もトッピングさせることにより、マイルドで優しい味わいながらも風味豊かな1杯に仕上がっています。

そして、こちらのおすすめは、卓上にある「ニンニク」を入れて食すこと。農家さんから直接仕入れたニンニクをお店ですりおろしているため、優しい味わいが一変し、力強い味わいへと昇華されます。

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