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心ときめく青の絶景をもとめて

夏に出会う、青森ブルー

心ときめく青の絶景をもとめて

青森県には、森の青、海の青、湖の青など、象徴的な青色が各地に散りばめられています。暑い夏は、青の絶景に出会いに青森へ!

光輝く神秘的な青池に心奪われる

「青森県にある青の絶景」と聞いて、まず「青池」を思い浮かべる方は多いのではないでしょうか。

青森県と秋田県にまたがるように広がる「世界自然遺産・白神山地」。そのなかにある33の湖沼群(こしょうぐん)のことを十二湖といい、そのうち特に有名なのが「青池」です。


十二湖は森のなかに点在しているため、すべての湖を1日で周ることはできません。散策ルートがいくつかあり、それによって利用する最寄りの駐車場やバス停が変わるので、事前にどの湖に行きたいか目星をつけておくのがよさそうです。

白神十二湖の山道を進んだ先にある「森の物産館キョロロ」に車を停め、歩いて青池へ向かいます。「鶏頭場(けとば)の池」を横目にさらに森の中に向かって進むと、10分ほどで青池に到着します。

青池は水深5メートルほどの深さで、倒木が透き通って見えるほどの透明度を誇っています。太陽が湖の真上に来る昼間の時間帯には、湖底にまで強い陽射しが届くことで鮮やかなブルーに輝きます。その色がそのまま「青池」という名前に反映されているんです。

青池の周囲に作られた展望デッキからよくよく目を凝らして青池をみると、イワナなどの川魚の魚影が確認できます。波もなく、透明度が高く澄んでいるからこそ出会える風景です。

青池からさらに遊歩道を進んでいくと、ブナの原生林があります。立ち止まって鬱蒼とした森に耳を傾けると、時折「キョロロロ」という独特な鳴き声が聞こえてきます。アカショウビンという野鳥の鳴き声です。深呼吸すると、空気が濃く感じられました。


原生林を抜けた先にあるのが「沸壺(わきつぼ)の池」。青池に劣らない透明度で、こちらは美しいエメラルドグリーン色をしています。人の手が入っていない沸壺の池は、青池と比べても樹々が湖面に迫っています。光の入り方によって湖面の色が変わるため、何時間でも眺めていられるような美しさでした。


沸壺の池から散策道に沿って歩き、道路に抜けて、再び森の物産館キョロロへ。散策時間は1時間ほどでした。夏季は虫が多いので、苦手な方は虫対策をおすすめします。また、山道を歩くので長そで長ズボンなど肌を出さない格好が安全ですよ。



【深浦町】十二湖 青池、沸壺の池

場所:西津軽群深浦町松神1-56(森の物産館キョロロ)

お問い合わせ先:0173-77-2781

※勾配のある山道を散策するので、訪問する際はスニーカーやトレッキングシューズをおすすめします。



十和田湖の秘境へ迫るパワーボートクルーズ

青の絶景と言えば、十和田湖は外せません。「パワーボート」と呼ばれるリブボートに乗って、陸からはなかなか行くことのできない十和田湖の秘境を巡る旅を体験しました。

今回乗船したのは十和田湖畔でパワーボートツアーを提供しているリブパイオニアの十和田湖パワースポットクルーズです。キャプテンの豊島さんにガイドしていただき、休屋湖畔からいざ出港!

出港と同時に想像以上のスピードで進むパワーボートと、どんどん変わる、見たことのない十和田湖の景色!アドベンチャーという言葉がぴったりのツアーです。パワースポットクルーズでは、十和田湖にある奇岩や入り江、パワースポットを巡り、十和田湖の自然を船上から約50分間たっぷりと満喫します。

中山半島にある「神秘の入江」。森の色を反射したようなエメラルドグリーンの十和田湖は透明度も抜群。パワーボートだからこそ出会うことができる、とっておきの景色です。

中山半島に沿って周遊し、陸上からは立ち入ることができない超強力パワースポット占場(うらないば)へ。十和田神社の裏にあたるこの場所は東北最強のパワースポットとも言われているのだそう。


占場では乗船する前に準備した「おより紙」を湖に投げ入れました。願い事を書いた「おより紙」が沈めば願いが成就するそうですよ。

その後も奇岩や謎の洞窟など、スポットでボートを停めてガイドをしてくれます。十和田湖の成り立ちやそのスポットにある自然・伝承などを分かりやすくガイドしていただきながら、学びもあり、絶景もあり、スリルも満点です。十和田湖は波があるところもあれば穏やかなところもあり、湖上の十和田湖を全身で感じられます。


パワーボートだからこそ体感できる十和田湖の絶景。50分間があっという間に感じられるほど、濃密で満足感のある時間を過ごすことができました。地上から見る十和田湖とはまた違った視点から十和田湖を見ることができる貴重な体験。十和田湖の新たな楽しみ方を、たくさんの方にぜひ体験してほしいです。



【十和田湖】リブ パイオニア パワーボートクルーズ

場所:十和田市奥瀬十和田湖畔休屋486

お問い合わせ先:090-7321-3956

詳しくは公式ホームページをご確認ください。



船から見る景色に圧倒される仏ヶ浦

下北半島の端にある、佐井村・仏ヶ浦は、透けるような海の青色と真っ白な奇岩のコントラストが美しい絶景スポットのひとつ。

仏ヶ浦は、約2,000年前の海底火山活動による堆積物が隆起し、長い年月をかけて海流や風雨に浸食されたことでできた奇岩群です。車で向かうこともできますが、南北2キロにもおよぶ仏ヶ浦の絶景を見るのなら観光船がおすすめ。

今回は、青森港から観光船シィラインに乗船し、牛滝港で乗り換えて仏ヶ浦を間近に観光しました。

青森駅から徒歩10分ほどの青森港。仏ヶ浦までの往復乗船券を購入して、船に乗り込みます。シィラインでは、青森港からむつ市脇ノ沢港まで陸奥湾を一気に北上します。5~7月頃の陸奥湾では、運が良ければイルカの群れに出会うことも。ぜひ目を凝らして探してみてくださいね。

脇ノ沢港を中継して、仏ヶ浦の入り口である牛滝港までシィラインに乗り、牛滝港からは小型観光船に乗り換えます。

牛滝港を出発するとすぐ、目の前に奇岩の数々!奇岩から数十メートルのあたりをゆっくりとしたスピードで航行するので、次々と目の前に現れる岩のひとつひとつを眺めることができ、素晴らしい迫力です。空高くそびえる真っ白な奇岩に圧倒されているうちに、あっという間に仏ヶ浦港に到着します。

仏ヶ浦に降り立つと、改めて神秘的で巨大な奇岩に目を奪われます。人の何倍もある真っ白な岩の数々。人の力ではない、自然が作り出した造形に、地球のエネルギーを感じられました。

上陸して岩場を散策する際は、コケで滑る場所もあるのでスニーカーやトレッキングシューズなどの歩きやすい靴がおすすめです。仏ヶ浦に売店や自動販売機などはないので、飲み物は持参したほうがよさそうです。また、仏ヶ浦の海は水深5メートル以上。波打ち際には近づかないように気を付けましょう。



【佐井村】仏ヶ浦

場所:下北郡佐井村長後 縫道石国有林地内

お問い合わせ先:0175-38-4515(佐井村観光協会)

※観光船は4月下旬~10月下旬までの運行。天候や海の状況により出航できない場合があります。

    詳しくは各観光船へお問い合わせください。

※乗船する観光船や乗り継ぎなどによって、仏ヶ浦での自由行動の時間が異なりますのでご注意ください。



八戸港に佇む水産科学館マリエント

ウミネコの繁殖地として知られる「蕪島(かぶしま)」の徒歩圏内にある水産科学館マリエント。マリエントは水族館の要素も兼ね備えた青森県で唯一の水産科学館として、海と地球の科学について幅広く学べる科学館です。

受付のすぐ横にある大水槽には、アオウミガメのげんきとゆうき、クロソイやフグなどが泳いでいます。休日にはこの大水槽で「マリンレンジャー」による魚たちへの餌付けが見学できるそうですよ。

ほかにも、八戸前沖の海を水槽に表現した「ウミネコアイランド」や、蕪島に繁殖するウミネコの一年を学べるウミネコ巨大巣の展示など、八戸近海に住む生き物たちを知ることができます。

マリエント内の一角には「はちのへ「ちきゅう」情報館」というコーナーがあり、地球深部探査船「ちきゅう」の100分の1模型が展示されているほか、探査船の詳しい説明や地球の仕組みなどが子どもにも分かりやすく展示されています。

館内には小型の水槽が多く設置されており、マニアックな魚も多く展示されています。展示内容は1ヵ月ごとに更新しているそうなので、行くたびに違った展示を楽しめそうです。


マリエント5階の展望室からは、蕪島を含む八戸港が臨めます。港として栄えた八戸市のベイエリアを一望できる展望室は地元の隠れた人気スポットだそうです。



【八戸市】八戸市水産科学館マリエント

営業時間:9:00~18:00

場所:八戸市大字鮫町字下松苗場14-33

お問い合わせ先:0178-33-7800

入館料:大人300円

※展示内容は時期によって変わりますので、詳しくは公式ホームページをご確認ください。

【写真提供】八戸市水産科学館マリエント



空の玄関口・青森空港にある青の絶景

青森の空の玄関口である青森空港でも、青の絶景と出会うことができます。

2021年2月から青森空港旅客ターミナルビル1階国内線チケットロビーを彩っているのは、大型ステンドグラス「青の森 へ」。

作品の原画・制作監修を務めたのは、青森県三沢市出身で、アートディレクター・コミュニケーションディレクターとして企業の広告制作やミュージシャンのアートワークを手掛けるなど多方面で活躍している森本千絵氏です。

大型ステンドグラス「青の森へ」は、(一財)日本宝くじ協会の「社会貢献広報事業」の助成を受け、(公財)日本交通文化協会と青森空港ビルが青森空港旅客ターミナルビルに設置したものです。

青森の地に降り立つ人を「青の光でお迎えしたい」という森本氏の思いが込められた本作品。ステンドグラスをよくみると、青森を象徴するような青い森や美しい紅葉などの四季の移ろいや、ねぶたやハネトなどの青森ならではの風景が描かれています。全体で85種類の色彩と3200ピースものガラスを使用しているそうですよ。

大型のステンドグラスなので、それだけで見応え抜群の作品ですが、夕方ステンドグラスに西日が差し込むとできる影はとても美しく、影まで作品のようでした。

空から青森へ来る方は、ぜひこのステンドグラス「青の森 へ」が魅せる青森の景色を目でみて楽しんでみてください。



【青森市】青森空港

青森市大谷小谷1-5(青森空港旅客ターミナルビル1階国内線チケットロビー)

お問い合わせ先:017-739-2000

詳しくは、公式ホームページをご確認ください。




青森にある「青の絶景」を旅してきました。

涼しげでありながら、自然のパワーがみなぎる青森の青。実際に現地へ足を運び、体験することで、青森の魅力をより一層肌で感じることができるはずです。ぜひ現地で、全身で青を体感してみてくださいね。

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