雪上を練り歩く冬ねぶたが彩る浅虫旅
雪景色に舞う、浅虫ならではのねぶた体験

冬の浅虫で2025年から始まった「浅虫ねぶた 冬の陣」は、引きこもりがちな真冬の青森とねぶたを融合させたホットなイベント。冬にねぶたを体験できるのは、浅虫だけ!冬だからこそ旨みが凝縮した「浅虫ねぶた 冬の陣」をご紹介します。
いざ、冬の浅虫温泉へ。
青森市街から車で30分ほどの距離にある浅虫温泉郷は、青森の奥座敷として古くから親しまれてきました。温泉旅館や民宿合わせて10施設と公共浴場があり、海と山のはざまで昔ながらの風情を感じられる情緒あふれる街です。
しんしんと雪が降り続く1月の浅虫温泉郷。目の前に広がる陸奥湾からときおり海風が強く吹き、降り積もったばかりの雪を舞い上がらせます。そんな凍てつく寒さのなか開催されるのが、浅虫の冬のイベント「浅虫ねぶた 冬の陣」です。
ワークショップに参加して、ねぶた文化を楽しもう
「浅虫ねぶた 冬の陣」のイベント期間中は、メインイベントである「冬ねぶた運行・冬花火」を始め、青い森鉄道浅虫温泉駅でのお出迎えねぶたなど、ねぶた発祥の地ともいわれる浅虫でねぶた文化に触れてもらうための多彩なプログラムが実施されています。
今回は、宿屋つばきで開催されている「ミニ花笠づくり」のワークショップに参加してきました。浅虫温泉のメインストリート沿いにある宿屋つばき。玄関を進んで右手のスペースでものづくりのワークショップが開催されています。
花笠とは、青森ねぶた祭りで跳人(はねと)が被る笠のこと。名前のとおり、笠は造花などで派手に盛られています。今回のワークショップでは、てのひらに収まるミニサイズで再現するそう。浅虫在住のお母さんに教えてもらいながら、つまようじを使って笠に飾り付ける花を作っていきます。
小さく切られたお花紙をねじるのですが、この作業がなかなか難しく、笠に花を貼り付けたあとの仕上げはお母さんが手伝ってくれました。

完成したミニ花笠は旅の思い出に持ち帰れます。小さいけれど、派手さ加減は本物の花笠に負けず劣らず。地元の方と交流する機会こそが思い出になると感じました。
ワークショップは事前予約をしておけばホテル宿泊者でなくても参加できるそうです。普段なかなかできないこの機会に、ワークショップを通してねぶたへの理解を深めるのもよさそうですね。
浅虫温泉街を練り歩く冬ねぶた運行
メインイベントの「真冬のねぶた祭り」と「冬花火」は、夕暮れ時の浅虫温泉街をねぶた囃子とともにねぶたが練り歩きます。ねぶた師の立田龍宝先生によって冬をテーマに制作された新作ねぶた「雪龍 浅虫の冬に祈る」もお目見えです。
ねぶたは辰巳館を出発し、海扇閣、宿屋つばきなど旅館の前を通って終着地である道の駅浅虫温泉ゆ~さ浅虫の駐車場へ向かいます。いよいよ始まるというタイミングで、大粒の雪が降ってきました。
ねぶたに灯りが入ると、真っ白な雪景色が温かな色に包まれました。太鼓の音が響き渡り、いよいよ出発です。ねぶたの山車は立田先生の新作と前ねぶた、金魚ねぶたの3台。そして、囃子方、跳人(はねと)が列をなして浅虫温泉街を練り歩きます。
音色を聞きつけ集まった観衆たちを前に、笑顔で跳ねる跳人たち。この日の夕方はマイナス5度とかなり冷え込んでいましたが、寒さを吹き飛ばすようなねぶた運行に、観衆もみんな笑顔になるような温かな空間が広がっていました。

フィナーレは道の駅浅虫温泉ゆ~さ浅虫の駐車場から見える花火です。ちょうどこのタイミングで雪が一瞬止み、澄んだ冬の空気に美しく花火が上がりました。
あっという間の30分間のねぶた運行でしたが、見応えは十分。ねぶたや跳人、お囃子との距離が近いからか、普段のねぶた祭りではあまり感じないような人の温かさがじんわりと感じられました。
旅人メモ:浅虫ねぶた 冬の陣
【浅虫ねぶた 冬の陣】
・開催期間:1月23日~2月22日
・会場:浅虫温泉街
・リンク:「浅虫ねぶた 冬の陣」ホームページ
【参加型体験プログラム】
各プログラム有料、要事前予約。詳細はホームページを確認。
・ねぶたin浅虫まるごと鑑賞ツアー
・ねぶた師立田龍宝氏監修 ねぶた制作体験
・ねぶた跳人衣装着付け体験
・ねぶたお囃子体験
・ねぶた燈籠制作体験
・ミニ花笠orミニ金魚ねぶた制作体験
・棒パンづくり体験
【「真冬のねぶた祭り」と「冬花火」】
・開催期間:2026年1月24・31日、2月7・14・21・22日
・時間:17:15~17:45
・場所:辰巳館~道の駅ゆ~さ浅虫駐車場
浅虫温泉の冬ねぶたは、見て楽しむだけではない、参加・体験できる楽しさがあります。冬の寒さを忘れる熱気と、温泉のあたたかさ、人のあたたかさが同居する冬の浅虫温泉で、いつもと違う時間を過ごしてみてはいかがですか。













