弘前学院外人宣教師館
ひろさきがくいんがいじんせんきょうしかん
明治の息吹を今に伝える洋館
弘前学院は、明治19年(1886年)、日本メソジスト教会初代監督であり旧東奥義塾塾長の本多庸一によって創立されました。学院の始まりは、弘前教会内に開設された女学校で、明治22年に発足した弘前女学校を母体としています。
「外人宣教師館」は、同学院に派遣された米国婦人宣教師の宿舎として建設され、現在の建物は明治39年(1906年)に登記されました。設計・施工は弘前のクリスチャン棟梁・桜庭駒五郎によるものと伝えられています。当初は市街地の中央にありましたが、昭和53年(1978年)に校舎移転とともに現在の稔町に移築されました。
建物はキングポストトラス構造を用い、屋根はかつて柾葺きでした。外壁は下見板張りに白いペンキが塗られ、窓には鎧戸が備えられています。内部は中廊下式の平面構造で、板張りの床や漆喰塗りの天井・壁を持ち、応接室の窓上にはアカンサス模様の装飾が施されています。
外人宣教師館は、北奥地域に残る洋館建築として高く評価され、当時の宣教師館の様式や歴史を今に伝えています。
基本情報
- 住所
- 青森県弘前市稔町13-1
- 問い合わせ先
- 弘前学院外国人宣教師館
- 電話番号
- 0172-38-6111
- 営業時間
- 9:00~16:00(土曜は9:00~12:00)
- 休業日
- 月曜・日曜、祝日、4月28日~5月6日、6月25日、8月13日、年末年始
- 料金
- 入館料無料
- アクセス
- ・弘南鉄道大鰐線「弘前学院大学前」下車、徒歩約4分
・JR弘前駅からJR弘前駅前(中央口)【3番のりば】
「小栗山・狼森線」または「学園町線」に乗車、【三中校前】で下車(徒歩約10分)