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最果てに広がる、夏の絶景を見に行こう

外ヶ浜・今別を中心に巡る、津軽半島北部の夏景色

最果てに広がる、夏の絶景を見に行こう

青森県の「端っこ」と聞いて、まさかりのような形をした下北半島を思い浮かべる方も多いかもしれません。

けれど、その反対側。県の北西に突き出た津軽半島にも、一度は訪れてみたい絶景が待っています。


津軽半島北部の外ヶ浜町・今別町周辺には、日本で唯一の階段国道をはじめ、海を見渡す岬や、緑の山肌を縫うドライブルートなど、このエリアならではの風景が点在しています。

波の音に耳を澄ませ、風を感じながら、ゆったりと流れる時間を楽しむ。そんな夏の旅に出かけてみませんか。


青い海と空に包まれる、青森県のもうひとつの“最果て”。
今回は、外ヶ浜・今別エリアを中心に、夏に訪れたいおすすめスポットをご紹介します。

車は通れない!日本で唯一の「階段国道339号」

最初に訪れたいのは、外ヶ浜町の龍飛崎にある「階段国道339号」。

国道でありながら、車もバイクも通ることができません。通行できるのは歩行者だけという、日本で唯一のちょっと不思議な国道です。


龍飛漁港から龍飛埼灯台へと続く階段は、全部で362段。総延長は388.2メートル、標高差は約70メートルあります。

上りはなかなかハードですが、途中には休憩できるベンチもあります。
体力に合わせて休みながら歩き、下りでは足元に十分注意しましょう。



階段の入口には、車道ではない場所にもかかわらず、「国道339号」の青い標識が立っています。

その少し不思議な光景に、思わず足を止めてしまいます。

夏にはアジサイが周囲を彩り、階段の先には青い海がのぞきます。
斜面に続く細い小径も相まって、どこか懐かしさを感じる風景です。ここでしか撮れない一枚を残せるフォトスポットでもあります。

「本当にここが国道なの?」と思いながら歩き始めると、津軽海峡から吹く風が頬をなでます。
目の前には海が広がり、足を進めるたびに景色の見え方が少しずつ変わっていきます。



なぜ階段が国道になったのかについては諸説あります。
一説では、車道として整備する構想のもと国道に指定されたものの、急な高低差や住宅地という条件から改良が進まず、階段のまま残ったといわれています。

実際に歩いてみると、数字から想像するよりも長く感じられる道のりです。
急がず、ときどき立ち止まりながら、海風と旅情を楽しんでみてください。


階段国道339号についてはこちら

旅人メモ:風の岬・龍飛崎へ

階段国道まで来たなら、すぐ近くの龍飛崎にも立ち寄ってみては。

案内に沿って階段を上っていくと、上りきった先にはさらに階段があり、そこから10分ほどで灯台周辺に到着します。
近くまで車で行くこともできますが、潮風を感じながら歩く時間も、この場所の楽しみのひとつです。


龍飛崎は、西に日本海、北に津軽海峡、東に陸奥湾を望む岬。強い海風が吹き抜けることから、「風の岬」とも呼ばれています。



この日はあいにくの曇り空。
それでも海峡の向こうには、北海道の大地をはっきりと見ることができました。

視界いっぱいに広がる海を前にベンチへ腰を下ろすと、聞こえてくるのは風と波の音。
夏の暑さを忘れ、しばらくこの景色を眺めていたくなります。



近くの駐車場周辺には、小さなお土産店もあります。
散策のあとは、ソフトクリームでひと休みするのもいいですね。


龍飛崎についてはこちら

海と山の間を駆け抜ける「竜泊ライン」

龍飛崎から小泊方面へ続く国道339号、通称「竜泊ライン」。
津軽半島北西部の雄大な自然を楽しめる、約20キロメートルの絶景ドライブルートです。


海岸沿いを走っていた道は、やがて山の中へ。
標高が上がるにつれて視界が開け、青い海と深い緑、入り組んだ海岸線が織りなすダイナミックな風景が広がります。



大きな特徴は、竜がうねるように続く、つづら折りのカーブ。
途中にある眺瞰台からは、山肌を縫う道路と、その先に広がる海を一望できます。


夏は、山の濃い緑と海の青とのコントラストがひときわ鮮やか。
思わず展望所に立ち寄って眺めたくなる景色が続きます。


カーブが連続する区間もあるため、運転中は景色に気を取られすぎないよう注意を。
駐車できる場所や展望所を利用し、車を降りてゆっくりと絶景を楽しみましょう。

※竜泊ラインは冬季閉鎖期間があります。お出かけ前に最新の道路情報をご確認ください。


竜泊ラインについてはこちら

海と空がひとつになる「高野崎」

津軽半島の東側、今別町にある高野崎。

津軽海峡を間近に感じられる、開放感あふれる景勝地です。

龍飛崎が高台から海を見渡す場所だとすれば、高野崎は海へ近づき、その一部に溶け込むような感覚を楽しめる場所です。



岬に立つのは、赤と白に塗り分けられた高野埼灯台。
夏の青空と海、鮮やかな緑の中で、灯台の色がひときわ美しく映えます。



灯台から階段を下りていくと見えてくるのが、「潮騒橋」と「渚橋」という二つの赤い橋です。

橋を渡って岩場へ進むと、その先に広がるのは一面の海。
周囲を遮るものがなく、「本当に端っこまで来たんだ」と実感させてくれる大パノラマが待っています。



岩場の周囲には、マグマや溶岩が冷えて固まるときに生まれた「柱状節理」と呼ばれる地質構造が見られます。
長い時間をかけてつくられた、自然の造形にも注目してみてください。



足元は波しぶきや海水で濡れていることがあるため、歩きやすく滑りにくい靴がおすすめです。

岩に打ち寄せる波を眺め、潮風に身を任せていると、心の中まで少しずつほどけていくよう。
晴れた日には、龍飛崎や下北半島、遠く北海道まで望めることもあります。


高野崎についてはこちら

旅人メモ:道の駅たいらだての「サーモンサンド」


ドライブの途中で立ち寄りたいのが、外ヶ浜町にある「道の駅たいらだて『Oh!だいば』」。
施設内の「海峡の駅たいらだて」では、青森県産サーモンを使った二種類のサンドに出会いました。


ひとつは、サーモンにクリームチーズとバジルソースを合わせた「サーモンチーズサンド」。

もうひとつは、サーモンフライにレモンの香るタルタルソースを合わせた「サーモンフライサンド」です。



今回は、サーモンチーズサンドを選びました。

香ばしいクロワッサンに、サーモンと爽やかなバジルソースがよく合います。
そこへクリームチーズのまろやかなコクが重なり、食べ応えがありながらも後味は軽やかです。


二つのサンドで、サーモンの異なる味わいを楽しめるのもうれしいところ。ドライブの休憩や、少し遅めの朝食にもおすすめです。

※取材時はいずれも500円。販売状況や価格は変更となる場合があります。


道の駅たいらだて「Oh!だいば」についてはこちら

海を渡って、もうひとつの最果てへ。むつ湾フェリー「かけはし」

津軽半島を巡ったら、そのまま海を渡って、もうひとつの“端っこ”を訪ねてみませんか。

外ヶ浜町の蟹田港と、下北半島のむつ市・脇野沢港を結ぶ「むつ湾フェリー」。

陸奥湾をまっすぐ横切り、二つの半島を約60分でつないでいます。


カーフェリーなので、車ごと乗船できるのもうれしいポイント。
陸路をぐるりと回り込むことなく、潮風と海の景色を楽しんでいるうちに下北半島へ到着します。


脇野沢港からは、むつ市中心部や恐山、本州最北端の大間崎、奇岩が連なる仏ヶ浦など、下北半島の旅へ。
津軽半島だけでなく、海の向こうにある“もうひとつの最果て”へ気軽に足を延ばせます。



むつ湾フェリーは、2026年4月に新造船「かけはし」へリニューアルしました。


大きな窓のある明るく開放的な客室からは、移り変わる陸奥湾の景色をゆっくり眺められます。

船内にはエレベーターや多目的トイレ、車いす対応座席のほか、キッズスペースやベビールームも整備され、子ども連れや幅広い世代が過ごしやすい船になりました。


船に乗る時間も、旅の楽しみのひとつ。
春から初夏には、運が良ければ陸奥湾を泳ぐイルカの群れに出会えることもあります。

津軽半島と下北半島、人と旅をつなぐ新しい「かけはし」。


海の上でひと休みしながら、青森県にある二つの“端っこ”を巡ってみてください。

※運航期間・運休日・時刻は年度や天候によって変わる場合があります。
乗船前に公式サイトで最新情報をご確認ください。


むつ湾フェリー公式サイト

津軽半島を旅するなら、車や「わんタク」で

外ヶ浜町・今別町周辺の絶景を巡るなら、移動の自由度が高い車がおすすめです。

車を利用しない場合は、外ヶ浜・今別地域を運行する乗合タクシー「わんタク」も選択肢のひとつ。
定時便とフリー便があり、電話やウェブから予約できます。


定時便は、事前に予約すればルート上での乗り降りにも対応しています。龍飛崎方面へ向かう便もあるため、旅の予定に合わせて活用してみてください。

運行時刻や予約期限、乗降できる場所は便によって異なります。
利用前に公式サイトで最新情報を確認しておくと安心です。


わんタク定時便・フリー便公式サイト



潮風が吹き抜ける階段国道、海と山の間を駆ける竜泊ライン、海へと突き出す高野崎。

同じ津軽半島の海でも、場所によって見える景色や風の感じ方は少しずつ異なります。


青森県のもうひとつの“最果て”へ。
夏だからこそ出会える、青と緑の絶景を探しに出かけてみませんか。

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