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青森のソウルフード、ここにあり!

あおもりご当地ラーメン特集

青森のソウルフード、ここにあり!

青森県には、その土地の風土を反映させたいわゆるご当地ラーメンがあります。今回は青森市に来たらぜひ食べてほしいご当地ラーメンをご紹介。青森のしばれる(寒い)冬は、ラーメンで心からぽかぽかになりましょう!

青森市のソウルフード味噌カレー牛乳ラーメン

青森市のご当地ラーメンと言えば、「味噌カレー牛乳ラーメン」は外せません。

味噌カレー牛乳ラーメンは、札幌で活躍していた故・佐藤清さんが青森市に開店した札幌ラーメン店「味の札幌」で、中高生の発想によって誕生して以来、青森市のソウルフードとして長年愛されてきました。現在は青森市内の5店舗がその味を引き継いでいて、そのうちの1軒が「味の札幌大西」です。

青森駅から徒歩約10分の場所にある「味の札幌大西」には、開店と同時に地元常連客から観光客までお客様が続々とやってきます。

味噌カレー牛乳ラーメンは、味噌のコクにスパイスの効いたカレー風味とまろやかな牛乳が三位一体となった個性的なスープと、モチモチとした独特の黄色い中太麺が見事にマッチしています。


食べたことがない方は「一体どんな味なんだろう」と思うかもしれませんが、それぞれの素材が魅力を引き立てている奇跡の1杯なんです。

黄色がかった乳白色のスープに、たっぷりのもやし、メンマ、ワカメ、大きなチャーシューが乗っていて、見た目のボリュームもたっぷり。食べ応えのある中太麺がスープによく絡みます。少しピリッとしたスパイスの辛味がありますが、味噌と牛乳、バターがまろやかにしてくれるので、辛味が苦手な方でも安心して食べられます。この組み合わせ、よくぞ見つけてくれた…と思わずにはいられない味わいに、病みつきになること間違いなしです。


味噌カレー牛乳ラーメンの提供店5店舗はそれぞれ個人店だそうですが、昔一緒に働いていた仲間で「青森味噌カレー牛乳ラーメン普及会」として活動を続けているそうです。

青森を代表するソウルフードを、ぜひ堪能してみてくださいね。

旅人メモ:味の札幌大西

【基本情報】

 ◆住所:青森市古川1丁目15-6 大西クリエイトビル1F

 ◆お問い合わせ先:017-723-1036

 ◆営業時間:11:00~18:00

 ◆定休日:火曜・水曜日

 ◆アクセス:JR青森駅から徒歩約10分

 ◆詳しくはこちらをご覧ください。

旅人メモ:味の札幌大西

世代を超えて愛される、津軽の煮干しラーメン

青森県の津軽地方では、近海でイワシが豊富に獲れたために古くから煮干しだしの文化が根付いています。「青森のラーメンと言えば煮干し」というイメージのとおり、青森市に100軒以上あるラーメン店のうち、8~9割のラーメン店で煮干しラーメンを提供しています。もともとあった青森の煮干しラーメンを全国的に有名にしたのが長尾中華そば。20年以上前、煮干しラーメンを引っ提げて東京・池袋に店舗を構えたことから、煮干しラーメン=青森のラーメンと認識されるようになりました。

現在、長尾中華そばは青森県内6店舗のほか、仙台名取店、東京神田店など県外にも出店しています。今回訪問した西バイパス本店は新青森駅からのアクセスが良好で、煮干しラーメンを堪能しようと、観光客も多く訪れるそうです。

長尾中華そばで提供する煮干しラーメンは、あっさりからこってりまで幅広いラインナップ。昔ながらの中華そばを求めて毎日のように通う常連さんもいれば、濃厚で癖になる味わいのこってりしたラーメンを目当てに来る若者まで、年齢層も幅広いそうです。

今回は数あるメニューのなかから、西バイパス本店で人気の煮干しラーメンを2つご紹介します。

まずは「昔ながらの津軽の中華そば」として愛され続ける「あっさり煮干し」。平子いわし、うるめいわし、かたくちいわし、焼き干しの4種類のいわしをブレンドし、水と煮干しだけでだしを取り、醤油ベースで仕上げたラーメンです。

あっさり系は「手打麺」「中太麺」「細麵」「ちぢれ」の4種類のなかから麺を選べますが、今回はおすすめの「手打麺」にしました。

透き通ったスープには煮干しの上品なだしがしっかりと溶け込んでいて、麺をすすると鼻に抜ける煮干しの香りを感じられます。手打麺はコシのある太麺で、食べ応えも抜群です。

「ごくにぼMAX」は、店長の須藤さん曰く「セメント系」と呼ばれるこってり煮干しラーメン。今どきの津軽の中華そばらしい、見た目どおりの濃い味に仕上がっています。

ごくにぼMAXでは砕いた煮干しでだしを取っているほか、これでもかと煮干しの粉末がたっぷりスープに溶け込んでいるため、極太麺を一口すすると、口のなかが煮干し味でいっぱいに。麺はあっさり煮干しの手打麺よりさらに太い極太麺で、食べ応えも抜群です。

店舗では、長尾中華そばを自宅でも楽しめる袋ラーメンも販売されています。

極上の煮干しラーメンのお土産はラーメン好きにはたまりませんね!

旅人メモ:長尾中華そば 西バイパス本店

【基本情報】

 ◆住所:青森市三好2丁目3-5

 ◆お問い合わせ先:017-783-2443

 ◆営業時間:7:00~21:00(ラストオーダー20:45)

 ※営業時間を変更している場合がございます。詳しくは公式ホームページをご覧ください。

 ◆定休日:年中無休

 ◆アクセス:JR新青森駅から車で約3分、JR新青森駅から徒歩約15分


旅人メモ:長尾中華そば 西バイパス本店

昔ながらの町中華がベースの旨辛ネギラーメン

1969年創業の「あさ利」は、開店から半世紀以上地元民に愛されてきた、青森市の名店です。25歳で店を持った店主の浅利忠さんは現在78歳。もともとは「餃子の店」として、街中華を提供していたそうです。

あさ利名物の「ネギラーメン」は、40年以上前からあるメニューなのだそう。当時、青森市で辛いラーメンを出している店はなかったそうで、あさ利が青森市の辛ラーメンの元祖と言えます。この「ネギラーメン」を求め、平日・休日問わず店前には行列ができるんです。


お店は国道に面しており、店内は小上がりの座敷席とテーブル席、カウンター席を合わせて20席ほど。現在は、「ネギラーメン」「チャーシュー麵」「中華そば」の3種の麺類と、ご飯ものは、「炒飯」と「ライス」にメニューを絞って営業しています。

そんな人気メニュー「ネギラーメン」は、たっぷりの長ネギと短冊切りにした厚切りの肩ロースチャーシューを唐辛子やラー油などの辛味で炒め、大胆に麺の上にトッピングした刺激的でジャンキーな一杯。

「ネギラーメン」の辛さは5段階あり、1の超激辛を基準に、3が3分の1の辛さ(大辛)、5が5分の1の辛さ(ピリ辛)という感じです。辛いのが苦手な方のために、辛さ無しの0もあります。

よほど辛いのが得意でなければ1と2はやめた方がいいとご忠告をいただき、今回は辛さ3のネギラーメンをいただきました。ちなみに辛さ1を食べられる方は「仙人」と呼ばれるそうです…!


食欲をそそる香りとともに運ばれてきた「ネギラーメン」。たっぷりの長ネギとチャーシューで麺が見えません。スープの上にはラー油の油膜が。アツアツの麺を一口食べると、麺に絡んだ具材の辛味で口のなかがいっぱいに。辛いけれど、甘みも感じられます。これが旨辛!


一口食べると、また一口食べたくなる。箸を止めるとしびれるような辛さを感じてしまうので、どんどん箸をすすめて一気に食べてしまいます。厚切りチャーシューは柔らかくジューシー。そして奥にはやさしい甘みを感じられました。

炒飯は、ネギラーメンにも乗っていた厚切りチャーシューがサイコロのようにゴロゴロと入っています。また、ざく切りの玉ねぎもたっぷり。ネギラーメンとは対照的にとても優しい味で、まるでネギラーメンとセットで食べて!と言わんばかり。刺激的なネギラーメンの辛さを、やさしい味付けのチャーハンが中和してくれます。

旅人メモ:あさ利

【基本情報】

 ◆住所:青森市栄町1丁目6-8

 ◆お問い合わせ先:017-741-2748

 ◆営業時間:昼10:30~14:30、夜17:00~20:00 ※ただし、月曜・水曜の夜は休み

 ◆定休日:日曜日

 ◆アクセス:JR青森駅から車で約10分

旅人メモ:あさ利

青森市を代表するラーメン3店をご紹介しました。

冷え込む青森の冬に欠かせないラーメン。魚介類や郷土料理ももちろんおすすめですが、青森に来たらご当地人気のラーメンもぜひ食べてみてくださいね。

  • 味の札幌 大西
  • 長尾中華そば 西バイパス本店
  • あさ利

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