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アーティスティックあおもり

多彩な芸術が生まれた、青森の風土。
その真髄に迫る、青森アート旅。

アーティスティックあおもり

何度でも訪ねたくなる美術館。

青森県は、板画家の棟方志功、劇作家で歌人の寺山修司、美術家の奈良美智など、数多くの芸術家を輩出してきた土地柄。そんな青森には、2006年のオープン以来、全国の人々を魅了し続けている美術館があります。 東北新幹線「新青森駅」から、車で約10分。日本最大級の縄文集落跡である「三内丸山遺跡」に隣接する「青森県立美術館」は、雪を思わせる真っ白な外壁とスタイリッシュなフォルムが印象的な建物。遺跡から着想を得て設計された建物は、それ自体が作品のような美しい佇まいです。


「十和田市現代美術館」は、アートを通じた新しい体験をコンセプトに2008年に開館。十和田市のメインストリート「官庁街通り」に面し、通り全体をひとつの大きな美術館に見立てて屋外に多数の作品を展示しています。前庭では、全身色とりどりの花をまとった「フラワーホース」がお出迎え。韓国を代表するクリエイター、チェ・ジョンファ氏の作品で、馬産地でもある十和田市の歴史にちなんだモニュメントです。


「青森公立大学国際芸術センター青森」では、国内外のアーティストを招聘し、一定期間滞在しながら創作活動を行うアーティスト・イン・レジデンスの活動と展示を行っています。世界中から集うアーティストと地元の人の交流によって、地域に新しい文化が生まれています。

伝統工芸に新しい息吹。ポップで愛らしいものたち。

夜空に浮かぶ極彩色のねぶたも、八戸えんぶりの烏帽子の美しい模様も、刺し子も、この地の人たちの高い美意識とエネルギーが生み出してきたもの。冬に閉ざされる時期の長い青森では、さまざまな手仕事が生まれました。津軽塗、津軽こぎん刺し、南部菱刺し、津軽系こけし、八幡馬。先人たちが生きるために生み出した手仕事は、やがて、この地の文化を代表する伝統工芸へと昇華し、圧倒的な存在感で輝きを放ちます。


そして、さらに最近では、伝統工芸に新しい感覚を融合させ、現代風にアレンジしたアイテムも人気を集めています。たとえば、こぎん刺しをモチーフにしたアクセサリー、キュートな八幡馬、ポップなこけしなど、現代の生活にもマッチすることからお土産にもぴったり。初心者でも、短時間で気軽に楽しめる各種体験教室もあります。

左:八幡馬 右:こぎん刺し

新旧のアートが交錯し、新たな魅力を発信。「八戸ポータルミュージアムはっち」。

八戸の文化や歴史をはじめ、さまざまな八戸の魅力を凝縮した観光の玄関口・交流施設として2011年にオープンした「八戸ポータルミュージアムはっち」。県内の伝統工芸品やそれらを現代風にアレンジしたグッズを販売するショップ、地元のアーティストらによる作品の展示・販売などがあり、アート好きなら絶対にはずせないスポットです。


はっちのある八戸市で、最近、話題を呼んでいるのが「工場アート」。海岸部に集中している漁業、商業、工業地帯など産業ごとに異なる工場の風景を楽しむというもの。民間団体の「八戸工場大学」では、みなとに広がる工場群、輝く工場の夜景など、工場特有の景色をいかし、さまざまなイベントを行っています。工場撮影や海上から工場の景観を楽しむ屋形船運行などもあり、地元や観光客からも人気を呼んでいます。

田園にこつ然と現れる、お米の絵画!! 田舎館村の「田んぼアート」。

色とりどりの稲を使い、キャンパスに見立てた田んぼに絵を描く「田んぼアート」。全国の田んぼアート発祥の地が、ここ田舎館村です。驚くことには、展望台からの眺めが最も美しく見えるように遠近法を取り入れ、下絵を描いていること。その緻密さと芸術性の高さから、全国から高い評価を得ており、海外メディアにも取り上げられました。毎年、絵柄を変更し、ひと夏だけ出会うことのできる、田んぼのなかの超芸術です。

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