是川石器時代遺跡
これかわせっきじだいいせき
色鮮やかな縄文の美、漆の深い赤に見入る
是川石器時代遺跡を代表する遺物といえば、漆製品。漆が塗られた弓や櫛、腕輪、容器などの漆製品や、赤い顔料に染まった人骨が発見され、高い精神性による祭祀・儀礼の在り方を示す重要な遺跡です。
八戸市の南東部、サケ・マスが遡上する河川流域に広がる遺跡で、広さは東京ドーム5個分、約376,000平方メートルもあります。
縄文時代晩期の亀ヶ岡文化を中心とする「中居遺跡(なかい いせき)」、前期・中期の「一王寺遺跡(いちおうじ いせき)」、中期の「堀田遺跡(ほった いせき)」の3つを総称して、「是川石器時代遺跡」、通称「是川遺跡」と呼ばれています。
このうち、漆製品が多数発見されたのが中居遺跡。その美しい模様な鮮やかな色彩は美術品のような素晴らしさからも重要文化財に指定されており、2009年に国宝に指定された合掌土偶(風張1遺跡出土)とともに、八戸市埋蔵文化財センター 是川縄文館に展示されています。
祭祀・儀礼に使われたであろう漆製品や合掌土偶の姿に、縄文の精神世界を感じさせられます。
◆2021(令和3)年7月、北海道、青森県、岩手県、秋田県の17遺跡で構成される「北海道・北東北の縄文遺跡群」が、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界文化遺産へ登録されました。
青森県の「北海道・北東北の縄文遺跡群」は、以下の8カ所。ぜひ青森県の世界遺産を巡ってみてください。
三内丸山遺跡
小牧野遺跡
大森勝山遺跡
是川石器時代遺跡
田小屋野貝塚
亀ケ岡石器時代遺跡
大平山元遺跡
二ツ森貝塚
基本情報
- 住所
- 青森県八戸市是川地区
- 問い合わせ先
- 八戸市埋蔵文化財センター是川縄文館
- 電話番号
- 0178-38-9511
- アクセス
- 八戸自動車道八戸ICより車で約10分
八戸市埋蔵文化財センター是川縄文館より徒歩約5分 - ウェブサイト
- 北海道・北東北の縄文遺跡群公式ホームページ
- 備考
- 現在整備のため閉鎖中