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変なおじいちゃんが魅力を掘り起こす、下北の人と農産物【むつ市・下北カンブリア農場】

変なおじいちゃんが魅力を掘り起こす、下北の人と農産物【むつ市・下北カンブリア農場】

1.地元で有名なおじいちゃん



最近、全国を震え上がらせている熊による被害。

今年もそろそろ、彼らが冬眠から目覚め活動を始める時期なのでしょうか…

恐ろしい限りですね…


そんな中でも、全くひるまずに山に入り、盛んに全国へ農産物の販売を続ける勇敢な存在が下北半島のむつ市にいると青森県庁内で聞きました。

その名は「農業生産法人 下北カンブリア農場 株式会社」。

農業だけでなく測量の仕事も請け負う会社もグループ傘下に持ち、むつ市在住の知人によれば、その社長は地元の有名人だということです。

「一体どんなツワモノなのか?!」と震え上がり、及び腰ながらも、むつ市へ乗り込み、お会いしてきました!

2.はだしのおじいちゃん


むつ市の「有限会社 下北測量」の社屋に到着して、不慣れな取材班は、どこから入ったら良いのかわからず、ウロウロとさまよったあげく、あろうことか正面入り口でなく、誤って社員通用口から入ろうとしてしまいました。

その瞬間に目を奪われたのが、社員用に置かれた熊除けの鈴。 

さらに、青森ねぶた祭のハネトが身に着けていそうな、カラフルで楽し気な鈴まで大量に。
山歩きの達人は、こういったアイテムを身につけて山に入っているのか…!といきなりリアルな実感がこみ上げます。

そして、広々と立派な応接室に通され、ゴージャスさが違う…!とますます震えが止まらない取材班。

そこへいよいよ登場したのが、有限会社 下北測量 社長の常田 嘉一郎氏(78歳)です。
なんと背広に裸足!
堅気とは思えない出で立ちと目付きの鋭さにびっくり!助けてください!!

取締役で農産物の受発注処理などを担当する坂本 明日香さん(34歳)によると、「いつもこうなんです。取引先からは、『社長、靴下買ってけるが?(買ってあげようか)』と言われるんです。」とのこと。

なんだ、気取らない親しみやすい方なんですね…とひと安心し、常田社長にお聞きしました。
「最近の熊出没が怖くありませんか?」
すると社長は、
「怖くないよ。玄関で鈴を見たと思うけど、他にも必ず2人以上で山に入るとか工夫しているから。それより、商品を待っている取引先に早く良いものを届けたいという思いが強い」
なんと勇ましい…!下北の猛者、ここに君臨の感があります。

山形県出身の常田社長は、測量の仕事の関係で、22歳のときにむつ市に移り住みました。測量などで山に入る機会が多く、そのついでに山菜やきのこなどを採っていたことがきっかけで農業法人を立ち上げることにつながりました。

山で採れる食材のほとんどを手がけ、かなりの品目がある中で、売り上げの約2割を占めるのが松茸。青森県とヤマト運輸株式会社の連携による輸送の仕組み「A!Premium(エープレミアム)」等により、収穫の次の日には首都圏等の高級ホテルや料亭に届くというスピーディーさで出荷されていきます。
中間に卸業者を挟まず、ダイレクトに販売することもあり、比較的価格が安い上に新鮮、しかも「本州最北端の松茸」というネーミングのインパクトもあり、対応が追いつかないような人気だそうです。

先程の坂本さんは、取引先との受発注やりとりにはLINEなども使い、仕事の効率性向上に工夫しているそうです。それでも3月〜6月、8月〜10月の収穫時期には、商品の確認作業や出荷作業で目もまわる程忙しいのだとか。「そういう時期は、社長にも『あれやれ、これやれ』と言って現場の実務を手伝ってもらいます。普段からタメ口です。」

優しい社長で、ものすごく風通しの良い社風なんですね。お会いする前にビクビクと恐れていたなんてことは口が裂けても言えません!

3.人の能力も掘り起こす


作業場には早春の香りが満ちています。取材した3月初旬のメイン商材であるふきのとうの写真を指し示す、取締役の櫻庭 大介さん(49歳)は、なんと業務に携わって2年しか経っていないにも関わらず、社長の右腕となっている存在。

聞けば前職はスーパーの野菜部門担当で、山菜等の仕入れの関係で15年ほど前から常田社長と顔馴染みになったそうですが、残念ながらそのスーパーが閉店することになり、常田社長から「うちで測量をやってくれと、拾ってもらった」と話します。

「学生時代、たまたま測量士の資格を取得していましたが、実務に活かしたことがほとんどなく、宝の持ち腐れの状態でした。

さびれた能力で測量の仕事なんてできるわけがない、即戦力になれないと遠慮したのですが、社長は『ゆっくり時間をかけて、勉強し物事を覚えなさい。』と言ってくれました。」

このコスパ・タイパがもてはやされる時代に、人の成長を気長に待ち、見守ってくれる社長の姿勢には、尊いものを感じますね。

「感謝しかありません。この恩は、仕事で返していくつもりです」

山の魅力的な農産物を発掘するだけでなく、目にとまる人の能力さえも掘り起こす常田社長。その面倒見の良さ、器の大きさ。社長を慕って周囲に優秀な人材が集まるのは当然かもしれません。

4.迷ったら上を目指せ


山で収穫する山菜などの他にも、現・青森県知事がむつ市長だった時代に命名した「新時代かぼちゃ」の加工品など、新商品を次々に開発している常田社長。

「知事に褒められるように商品化に挑戦したい一心です。下北半島という本州の端、最北端のこの地域で無限の力を発揮し『新時代』を切り開くんだという心意気で仕事しています。」と語ります。

「人様が、商品に対して『おいしい』と喜んでいる姿を見たり、『次はどんなものを出すの』と楽しみにしてもらえるのがやりがい。」だそうです。

最後に取材班はお聞きしました。
「会社の舵取りで、判断に迷うことはありませんか?」

すると常田社長はこう答えました。
「迷ったら、より上等な選択肢を選ぶこと。山の中を歩く時でも同じ。道に迷ったら、下の方に下がっていけば遭難しやすい。とにかく上を目指して、標高が高い方に上っていけば、自分の位置がわかって助かるんだよ」

山歩きの達人は、その極意になぞらえて、組織を率いる心意気を教えてくれました。
人情と仁義に満ちた常田社長が世に送り出す、下北の絶品農産物たち。ぜひ一度、ご賞味ください!

☆農業法人下北カンブリア農場株式会社
【住所】青森県むつ市新町37-18
【電話番号】0175-22-7220

☆「新時代かぼちゃ」についての詳細はこちらから↓

https://www.umai-aomori.jp/pickup/202309-27108

☆「A!Premium(エープレミアム)」についての詳細はこちらから↓
https://www.a-pre.jp/

By フォレスタ

掲載されている内容は取材当時の情報です。メニュー、料金、営業日など変更になっている可能性がありますので、最新の情報は店舗等に直接お問合せください。

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