青森県の下北地域の長い冬が終わり、春が訪れるのは4月下旬。
その春を告げるイベント、むつ市の「芦崎湾(あしざきわん)潮干狩り」に行ってきました!
ところで「潮干狩り」と言えば、みなさんどんなイメージをお持ちでしょうか。
おそらく、天気の良い春の休日、家族連れで小さな熊手とバケツを持って海岸にお出かけ。
砂浜でカリカリと砂をかき分けて、やったー!あさり見つけたよ~!
そんなホンワカしたイメージかと思いますが。
「芦崎湾潮干狩り」はちょっと違います。

イベント開始時刻の朝7時。
無料のシャトルバス第1便から降りてくるのは、ホンワカイメージとは真逆の、完全にプロの集団。
狙うは、芦崎湾のアサリ。ガチのアサリ獲り軍団です。

なぜ1日だけかというと、この芦崎湾は大湊海上自衛隊の敷地内にあり、普段は立ち入り禁止になっている場所なのですが、年に1日、4月下旬頃の大潮の日だけ、一般開放して行われるのがこのイベントなのです。
年に1日限定だからこそ、他の潮干狩りでは禁止されているプロ道具の「鋤簾(ジョレン)」や「漁業合羽」が使用可能。しかも収量無制限。
そのため、市民だけではなく、県内や東北の他県から毎年2,000~3,000人と多くの参加者が訪れるイベントになっているのです。



筆者も小さな熊手を持って少しだけ体験してみましたが、とっても沢山のアサリが生息しているらしく、ザックザック獲れましたよ!

イベント終了は昼12時。短期決戦を終えた猛者達は、悠々と帰っていくのでした。

主催者の実行委員会の方いわく、古い文献には、明治の頃すでに芦崎湾では潮干狩りのイベントが行われていた記述もあるとのこと。
そして、今ではこの稀有なイベントに参加するために県外からも泊りがけでお客さんが来るなど、地域経済にも貢献するイベントになっているので、なるべくいまのスタイルを続けていきたい、とのことでした。
一度参加したらやめられないこのイベント、来年はプライベートで来たいと思います。
by かろ玉子
