最近、改めて見直されている手仕事の工芸品。
青森県内には、まだまだ多くの手仕事が残されており、
南部裂織・こぎん刺し・あけび蔓細工・こけし・きみがらスリッパ・・・・・etc
と、誇れる工芸品が沢山あります。
このブログでも、何度となくご紹介してきましたが
今日はその中から<津軽塗>をご紹介します。
東京銀座の一等地にある「夏野」さんは、お箸の専門店です。

こちらのお店では、北は北海道、南は沖縄まで全国各地の箸を置いているのですが、
我が青森の津軽塗箸がドドーンと取り扱われています。

<店内は箸でいっぱい>

<壁に掛けられている箸の半分近くは津軽塗でした>
聞くところによると、オーナーさんのご両親が青森出身ということもあって
いつも身近にあった津軽塗を特に多く扱っているそうです。


<持ち運び用の折りたたみ箸も、しっかりありました>
店内には、唐塗やら、七々子塗り、紋紗塗多数ありました。
特にお勧めはと聞くと、須藤賢一さんが作られている箸とのこと。

ご存知の方もいるとは思いますが、須藤賢一さんは
国の卓越技能者「現代の名工」として業界を引っ張り続けた故須藤八十八の息子さんで、
従来の津軽塗にとらわれず、色々な津軽塗に挑戦している方です。
おそらく都内で須藤さんの箸を扱っているのはココだけとのこと。
また親切にも、こちらのお店には、津軽塗の出来上がるまでの工程も飾ってありました。

別名「バカ塗り」といわれる所以も、これを見るとバッチリです(笑)
でも、バカ丁寧に仕上げるが故になんと!
こちらのお店では、ローマ法王ベネディクト16世に、数あるお箸の中から
津軽塗のお箸を献上しておりました。
( 知らなかった~ (@_@;) )

まさか、器用に箸を使ってパスタとか食べてはいないと思うんですが、
こうやって、海外の要人の方の手に青森の手仕事が渡っていると思うと
青森が更に誇らしくなりますね。
取材に行った時、お店のオーナーが青森に新たな箸を買い付けに行っているとのことだったので、興味があって行かれる方は新作の箸がお目にかかれるかもしれませんよ~。
by ハンコック
<銀座夏野・小夏>
東京都中央区銀座6-7-4 銀座タカハシビル1F(夏野)・6F(小夏)
TEL 03-3569-0952
営業時間 10:00~20:00(日曜のみ10:00~19:00)
http://www.e-ohashi.com/
※他に4店舗銀座に有り
