津軽の風土菓子 「バナナ最中」の流儀とは?

津軽の風土菓子 「バナナ最中」の流儀とは?

津軽の風土菓子として有名な「バナナ最中」。
バナナ型の皮にバナナ風味の白餡を詰め込んだこの最中は、
バナナがとても高価だった頃、
この香りと甘味を菓子にできたら喜ばれるだろうと、
津軽の菓子職人達が苦労の末に作り出した和菓子の傑作です。

バナナ最中の始まりは、昭和初期とも、大正時代まで遡るとも・・・。
いずれにしても、本物を思わせるような味と香り、そして食感に、
菓子職人達の本気度合いが伝わってきますね(笑)。

津軽の風土菓子 「バナナ最中」の流儀とは?

さて、津軽の「バナナ最中」がバナナ最中たるゆえんは、
なんと言ってもあのホクホクとした白餡です。
バナナ風味をした白餡というだけなら、
庶民にこれほど愛されることはなかったのかもしれません。

やがてバナナを食べられる時代になったとき、
白餡が本物そっくりであることに人々は驚き、そして誇りすら覚えたことでしょう。
あの白餡のホクホク感こそ、津軽「バナナ最中」の流儀なのだと思います。

先日、なかなか現地調査ができないMBM研究所に(笑)、
一種類のバナナ最中が届きました。
ponkaさんやたつぼんさんから紹介していただいた「ベル・プランタン笹屋」のバナナ最中です。

津軽の風土菓子 「バナナ最中」の流儀とは?

かなり平べったい部類に入る無印の皮の中には、
ホクホク感としっとり感のバランスがとれた白餡がたっぷり。
抑え気味の香りもほどほどで、全体として上品に仕上げられた逸品でした。すばらしい!

これまでご紹介したバナナ最中はなんと13種類。
でも、まだご紹介できていないバナナ最中があるんです。
だから、私たちの研究は果てしなく続きます(笑)。

【バナナ最中情報】(ブログ掲載順)
 ■いなみや菓子店(弘前市)電話:0172-32-0667
 ■甘榮堂(青森市)電話017-734-3730
 ■旭松堂(弘前市)電話0172-32-4023
 ■緋炉弥(弘前市)電話0172-27-3232
 ■煉屋屋(秋田県大館市)電話0186-42-2405
 ■岩山菓子舗(鰺ヶ沢町)電話:0173-72-7543
 ■ふくや菓子舗(板柳町)電話:0172-73-2662
 ■柿崎菓子店(板柳町)電話:0172-73-3384
 ■古川菓子舗(平川市)電話:0172-57-2206
 ■石崎弥生堂(弘前市)電話:0172-35-5753
 ■御菓子処ひぐち(大館市)電話:0186-42-0685
 ■いちのへ菓子舗(板柳町)電話:0172-73-2720(本店)
 ■ベル・プランタン笹屋(黒石市)電話:0172-52-5420

by MBM研究所長
(いや~、久しぶりで緊張しました・笑)

掲載されている内容は取材当時の情報です。メニュー、料金、営業日など変更になっている可能性がありますので、最新の情報は店舗等に直接お問合せください。

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