大間町の寺ビール

大間町の寺ビール

青森県の北端・大間町。
マグロ漁で有名なこの港町にちょっと変わった地ビールがあります。
作っているのは浄土宗崇徳寺。崇徳寺???
そう、お寺で作られている地ビールがあるんです。

大間町の寺ビール

なんとなく仏教ではお酒が禁じられているイメージがありますが、
宗派や思想で戒律に対する解釈も異なり、
必ずしも禁じられているわけではないようです。
それでもお寺がビールを作っているというのは奇抜です。

崇徳寺の住職佐々木さんは少々変わった人で、
六甲山山系のミネラルウォーターの大ヒットに触発され、
霊場・恐山山系から寺の境内に流れ出る
霊験あらたかな湧き水の製造・販売を始めました。
このミネラルウォーターは残念ながら思ったほど売れませんでしたが、
折しも酒税法の改正で地ビールが大ブームになると、
知人から手に入れた牛乳用のタンクに仕込みに必要な機器を手作りで備え付け、
ビールの製造をはじめてしまいました。
こうして日本初の地(寺)ビールは生まれたそうです。
発泡酒からスタートしましたが、
平成16年からは本格ビールの製造・販売も始めています。

佐々木さんとお話をする機会があったのでいくつか質問してみました。
Qどうして商売を始められたのですか?
 「この寺の檀家数は50を切っています。
  伝統あるこの寺を維持していくために考えた結果ですw」
Q苦労したのはどんなところですか?
 「免許を取るのが大変でした。
  税務署も寺の住職が申請してきたんで悩んだんでしょうねww」
Q目標はありますか?
 「各地の法事の席でふるまわれるお酒に、
  うちの地ビールが使われるようになればいいですねwww」

「お寺」と「ビール」。
奇妙な組み合わせにも感じますが、
お坊さんが作った地ビールですから霊験もあらたかとか?

大間町の寺ビール
by YOSHIHITO

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